とうに日はおち夜もふけたというのに東の空が明るいのです。 いぶかしく思い窓を開けてみると、遠い山裾のほうで稀代のメンタリストが天を衝く勢いで燃えていました。 周りにはボロをまとった群衆が先を競うように押し寄せ、わらわらと集まる人々へ夜店の輩がバラック小屋でアドセンスを売っておりました。 さてはメンタリストが火を放ったか、と思いきや、自宅の書庫の寝タバコが原因といふではありませんか。 私も現場検証へ駆けつけると、いやはや、燃して知るべし、とでもいうやうな有様に、わが目とわが耳を疑うといふ次第でありました。 ホウムレスや生活保護より愛猫のほうが100倍かわいい、という、メンタリストの通常運転ですが、勢いあまって人よりネコちゃんの命のほうが大事!と口走ってしまったようです。 これが燃えずしてなにが燃える、というやうな完全無欠の炎上案件に、ひさびさに仰天した次第であります。 さすがにコレは擁護の仕