「就職決まった?」 「うん,決まった」 「なにそれ,正規?」 「うん,正規」 「おー!」 学生さんの間で,こういう会話が交わされるのをよく耳にします。いつからか,われわれは,正規就業か非正規就業かという区分に,とてもセンシティヴになっています。 それもそのはず。現在では,働く人間の4人に1人が,ハケンやバイトといった非正規就業です。新卒年齢の20代前半では,この比率は約4割にもなります(2010年の『国勢調査』より計算)。また,正規と非正規の間には,給与等の就労条件に歴然たる格差が横たわっていることもよく知られています。 「正規ですか,非正規ですか?」。この問いの根底には,前近代社会において,相手の身分を尋ねる時にも似た思惑があることが少なくありません。そして,返ってくる答え次第で,相手に対する態度をガラッと変えてしまう・・・。悲しいことです。 さて,大学教員などは,非正規の比重が高いとと
![専攻別にみた大学教員の構成変化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/00ab2f867660d6daf8de3bc7389bf414e67bf038/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2F3.bp.blogspot.com%2F-hl0vDO9liEc%2FUGB1YvfMJGI%2FAAAAAAAAB-s%2FTRXmsOVSwWQ%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%25E5%25A4%25A7%25E5%25AD%25A6%25E6%2595%2599%25E5%2593%25A1%25E3%2581%25AE%25E6%25A7%258B%25E6%2588%2590%25E5%25A4%2589%25E5%258C%2596%25E2%2591%25A0%25EF%25BC%25882012%25E5%25B9%25B49%25E6%259C%258824%25E6%2597%25A5%25EF%25BC%2589.jpg)