イケメン×2.5―境界、まなざし、在/不在 『ユリイカ』2014年9月臨時増刊号『総特集イケメン・スタディーズ』、同2015年4月臨時増刊号『総特集2.5次元―2次元から立ちあがる新たなエンターテインメント』の2冊を通して見えてくるのは、メディウムとしての「イケメン」を介してキャラクターを立ち上がらせる「2.5次元」という場の独特なありようである。 その顕著な様式性・類型性ゆえにキャラクターの器としての役割を果たす「イケメン」と、それをキャラクター「として見る」というコミットメントを持った我々のまなざしが出会うところに「2.5次元」の場はつかの間成立する。舞台の上と「こちら側」とは厳然と分かたれ、にもかかわらず(あるいはそれゆえに)我々の視線の先には彼らが確かにそこにいるものとして現れる。そのようにまなざすことで初めて出会われる存在があり、きわめて一回性の高い出会いというものがある。あくま
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