ネーション(nation)と区別された意味での国家(state)についての文献を紹介します。ここで「国家」とは、ある特定の領土を統治する権力機構のことを意味しています。文化や歴史的記憶を共有する人々が構成する共同体であるネーションとは区別されます。 国家を分析するための理論が「国家論(theories of the state)」になるわけですが、何を国家論と呼ぶかは研究者によって様々です。19世紀末以来の欧米の社会科学の歴史のなかで、「国家」を扱った議論は少なくありませんが、まずそれを整理するところから始めましょう。「国家」という言葉を使用しているかどうかは別にして、近代国家を対象とした理論的アプローチとして、代表的なものを以下の4つにまとめておきましょう。 ① マルクス主義的階級論 ② 自由民主主義的多元主義論 ③ エリート主義理論 ④ 制度主義理論 ①は言うまでもなく、マルクス、エン
宣伝ですが,東京大学出版会から出版された『社会が現れるとき』という本に,「誰が自治体再編を決めるのか-「平成の大合併」における住民投票の再検討」という論文を寄稿しました。本書は,東京大学大学院総合文化研究科で博士課程の指導教員であった山本泰先生の退職記念論文集で,学生として指導を受けたことのある研究者が寄稿するものとなっています。まさに社会学のお歴々というような方々で,私がそこに寄稿させていただいていいのかよくわかりませんが,せっかくの機会ということで参加させていただきました。 解題で佐藤俊樹先生が「執筆者のなかには…現在では社会学者を名乗っていない人もふくまれる」と書かれてますが,まあ私もその一人ということになります。とはいえ,パラパラと見ていったところ,社会学者が中心に書いているとは言っても,対象も方法も文体もバラバラで,一貫した関心を持ってこの本を読む人がどのくらいいるのかというとよ
講読テキスト 前期 ●ヴェルフリン ハインリヒ・ヴェルフリン『美術史の基礎概念 近世美術における様式発展の問題』 海津忠雄訳 慶應義塾大学出版会 2000年8月 ヴェルフリン『美術史の基礎概念 近世美術における様式発展の問題』 守屋謙二訳 岩波書店 1936年6月 研究室、山大図(702/W65) ●パノフスキー アーウィン・パノフスキー『イコノロジー研究 ルネサンス美術における人文主義の諸テーマ』 浅野徹、阿天坊耀、塚田孝雄、永澤峻、福部信敏訳 美術出版社 1971年5月 山大図(702.05/P05)、新装版 1987年:山県図(R702.05/L7) Erwin Panofsky, Studies in iconology: humanistic themes in the art of the Renaissance, Harper & Row, New York, 1962 山大
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著者 今道 友信 編 ジャンル 人文科学 > 美学・芸術 シリーズ 講座美学 発売日 1984/05/01 ISBN 978-4-13-015031-6 判型・ページ数 A5 ・ 390ページ 定価 5,060円(本体4,600円+税) 在庫 品切れ・重版未定 美を考える知的営みの歴史を、西洋と東洋とに分けて辿る。序論―美学とは何か/第I部西洋の美学(概観/古代美学史/中世美学史/近世美学の展望/近代美学の成立/現代の美学) 第II部東洋の美学(中国の芸術哲学/韓国の美学思想/日本の美学思想/イスラームの美学思想) 第III部美学史各論(西洋中世の修辞学/中国の肖像画論/日本の詩論)〈執筆者〉今道友信、森谷宇一、佐々木健一、西村清和、福永光司、閔周植、五十嵐一、松尾大、尼ヶ崎彬、趙善美
土俵を女人禁制とする大相撲の伝統を巡る議論が改めて注目される中、専門家が「男性も禁制にすべき」との提言をネット上に発表した。相撲と神道の関係について検討したあと、土俵を何人たりとも足を踏み入れてはならない「聖域」にすべきだと結論付けている。 江戸文化研究家の司馬光郎氏が自身のブログ「江戸っ子隠棲録」に掲載した。 土俵の女人禁制について、司馬氏は「1400年間続く相撲の伝統であり、禁制は当然」と主張。また一方で、相撲と結びつきが強い神道に男尊女卑の思想がないことや土俵が神聖な場であることなど理由を挙げ、「女性だけをけがれているとする根拠がない。同じくけがれた男性も禁制にすべき」として土俵を男女禁制の「聖域」に改めるよう訴えた。 女性の土俵入りを巡っては反対論がまだ根強く残るため、男性を土俵から排除する方が世論の賛同を得やすいとみられる。土俵の聖域化が決まった場合、土俵周辺の升席で取組を行うな
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