2005年09月23日07:00 カテゴリ教育現象 大学教授は虚業家か ■古谷浩『大学教授は虚業家か』〔早稲田出版〕は、「大学」という 日本列島の特殊な空間を うちがわから徹底批判=内部告発した ものだ。■その腐敗ぶりの告発は、すでに 類書があるが、この本も よんで損はない。これから 大学進学をかんがえている 高校生などの保護者は もちろん、研究者を めざしている大学院生も、必読書といえるのではないか? ■著者は、新聞記者をつとめた経歴をかわれて、早期退職後、ビジネス英語の担当者として、いくつかの私立大学の教授を経験した人物。いささか 異色な経歴をあげるとすれば、京大の大学院で教育心理学を専攻し、米国留学を経験しつつも、当地のはげしい競争原理に挫折。帰国後、大学院にもどって修士号をとったが、研究者は断念して新聞社に入社したという点か? ■記者やアナウンサーなどで、50代後半に大学に新天地=