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ブックマーク / kuboakinori.hatenadiary.org (3)

  • 言語と生命2 - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録

    前回はすこし軌道がズレた。余計なことを考えている余裕はない。簡潔に、できるだけ直接的に。たいしたことは書いてない。あくまでアイディアとして機能するものを。 最初に興味をもったのはこの2冊(『言説分析の可能性』『生と権力の哲学』)におけるフーコー理解が明確に分かれるポイント、「生-権力」概念の扱いについて。前者では、前期から中期、特に『言葉と物』と『知の考古学』が主に扱われる。後者では、『知への意思』以降の展開を軸に全体の著作が配置される。『言説分析の可能性』において、「生-権力」が言及されることはほとんどない。例外的に言及している第一章、遠藤知巳論文ではその有効性はほぼ否定されている。遠藤は、前述したように、「全域を見渡す超越的視線を想定させる何か」を解体することが(フーコーの)言説分析の目的であるとした後で、次のように述べている。 フーコー自身にも、時に全域的な視線に身を委ねてしまう瞬間

    言語と生命2 - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録
    contractio
    contractio 2013/01/11
    こっち読んでなかったかも。むつかしいお話をされております。
  • 言語と生命1:あるいは哲学と社会(学)の狭間 - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録

    新幹線移動にかこつけて購入した二冊。 言説分析の可能性―社会学的方法の迷宮から (シリーズ 社会学のアクチュアリティ:批判と創造) 生と権力の哲学 (ちくま新書) 両者ともに理論的軸としてM.フーコーを位置づけながらも、その展開において明確な違いが見られるのが興味深い。ともに専門外の領域なので断定的なことは何も言えないが、問題の配置としては色々と参考になると思われる。特に両者の間に横たわる容易には埋めがたいと見える距離に焦点を当ててみたい。 ともに専門外の領域なので断定的なことは何も言えないが、問題の配置としては色々と参考になると思われるので簡単にレヴューする。 まず前者について。 言説分析の可能性―社会学的方法の迷宮から (シリーズ 社会学のアクチュアリティ:批判と創造) 作者: 佐藤俊樹,友枝敏雄出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2006/04/01メディア: 単行購入: 1人 ク

    言語と生命1:あるいは哲学と社会(学)の狭間 - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録
    contractio
    contractio 2008/12/25
    『言説分析の可能性』評/「遠藤の言う「闘争」が有意味なのは社会の全域性という前提を放棄しない限りである」 だよねー。
  • 自閉症とロボット - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録

    このブログではほとんど言及していないが、現在の研究のメインであるロボットに関するフィールドワークの成果を発表する機会がこのところ数回あった。その折、自閉症に関する科学技術人類学を専攻している知人に、ロボットと自閉症をめぐる状況にある種の共通性があるのではという感想を頂いた。興味を持って調べていくうちに自分も似た印象を持つようになったのだが、おそらく、こうした類比には「自閉症児をロボットの比喩で語るのか」という感情的な反発が予想されるだろう。それだけに、彼がその類比を自分の研究にとってもポジティブなものと捉えているように見えるのはとても興味深い。 研究者は自分の研究する対象に、一言では表現できない複雑な愛着(その成分の基調は知的なものではあるが)を持つものだと思う。「それって例えば○○と一緒じゃないの?」といった安易な類比に対してはまず反発し言葉を尽くしてその安易さを理解してもらおうとするの

    自閉症とロボット - Doctor’s Left Eye 文系科学技術研究者の備忘録
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