老舗ビジネス誌「週刊東洋経済」(6月12日号)が創刊以来初めて「ジェンダー」をテーマに特集を組んだ。編集部に読者の反響を取材すると、そこにはジェンダーに関心の薄い“粘土層”の実態が。「編集はかつてないほどの難しさがあった」という同誌編集部の大野和幸編集委員に「news every.」キャスター小西美穂が聞いた。 ◇ ■老舗ビジネス誌で異例の「ジェンダー」特集■ ――経済誌としては異例のテーマに挑まれたと思いますが、どんな経緯があったのですか? 弊誌は1895年(明治28)11月創刊で去年125周年を迎えましたが、「ジェンダー」の特集は一度もありませんでした。従来の「男らしさ・女らしさ」や凝り固まった男女の役割を再度問い直してみようと会議にかけてみたら、女性の編集部員が賛同してくれた形です(編集部15人中、女性は3人)。 ――男女格差のデータや、専門家の意見も読み応えがありました。 人材不足