護王神社では、今年も恒例の大絵馬が登場しています。 護王神社 護王神社は京都御苑の西にある神社で、和気清麻呂をご祭神としています。清麻呂は、奈良時代の称徳天皇の時代、天皇の寵愛を受けた僧・道鏡(どうきょう)を「皇位につければ世の中が収まる」という宇佐八幡宮の神託を確かめるために、姉の広虫とともに現地へ派遣された逸話で知られています。 護王神社 清麻呂が確認してきた神託は、当初とは異なるものでした。「わが国では臣下が帝になったことは一度もない。次の帝には必ず皇族を立てよ。道に外れたものはすぐに追い払え」と。新たな神託を受けた称徳天皇と道鏡は激怒し、清麻呂と広虫は流罪を命じられてしまいました。清麻呂が流罪先の大隅国へと赴く途中、再び宇佐八幡宮にお参りに行こうとすると、どこからともなく300頭もの猪が現れて、宇佐八幡宮までの10里の道のりを無事に案内し、清麻呂の足萎えも治ったと伝わります。そのた