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  • 静かに過ごせる蓮華寺の額縁庭園 | 京都旅屋

    洛北の蓮華寺を訪れました。額縁庭園で知られるお寺です。 蓮華寺 洛北の蓮華寺は小規模なお寺ですが、紅葉が特に有名で、額縁のように見える庭の風景はいつ訪れても見事です。寺は、江戸時代の初めに加賀藩の家老・今枝近義(いまえだ ちかよし)が洛中より移して再興し、堂や鐘楼は再興当時のものです。堂前には六角形で急勾配の笠をつけた蓮華寺型石灯籠があり、堂入り口のセミの金具にも注目です。堂内では中国・明からの舶来品という螺鈿(らでん)細工の厨子(ずし)、西村公朝によって描かれた天井龍が目を引きます。 蓮華寺 庭園は高野川の水を引いた池泉庭園で、庭園の造営者の名は不明ながら、江戸時代の名だたる文化人が携わっているお寺ですので、やはり心に訴えかけるお庭になっているのでしょう。室内の奥側に毛氈(もうせん)が敷かれ、縁側だけでなく室内から額縁のようにお庭を楽しめるようになっています。 蓮華寺 洛北に位置

    静かに過ごせる蓮華寺の額縁庭園 | 京都旅屋
  • 鷹山のご神体人形など | 京都旅屋

    23日はいよいよ宵山最終日。鷹山のご神体人形も公開されます。 鷹山 ご神体人形 一昨年、196年ぶりに復興して注目されている鷹山。昨年はご神体人形の装束が新調されています。人形は鷹遣、犬遣、樽負の三体で、人間国宝の林駒夫氏による監修で、佐々木能衣装が製作された能装束。江戸時代の絵や過去の文献などを頼りに、当時の衣装を忠実に再現するように務めたとのこと。 鷹山 ご神体人形 鷹遣は、紺地に和楽器や「鴛鴦丸(えんおうまる)」というオシドリの柄などが描かれ、犬遣と樽負の直垂(ひたたれ)は萌黄色で、オウムの丸文様が描かれています。いずれも立派な装束で、この先も長く使われていくことでしょう。 八幡山 23日は13時~19時に町内の「大学堂」さんで公開されます。貴重な機会ですのでぜひご覧になってみて下さい。23日はいよいよ宵山の最終日。日和神楽や南観音山の「あばれ観音」まで深夜まで多くの方で賑わうことで

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  • 祇園祭 後祭の宵山 | 京都旅屋

    祇園祭の後祭の宵山が23日まで行われています。 北観音山 祇園祭も後祭の宵山に入りました。24日の山鉾巡行も近づいてきています。一昨年復活した鷹山もすでに常連の雰囲気がします。21日からの一般搭乗は10時から16時で随時拝観です。16時以降は関係者のみの拝観となっているためご注意ください。 南観音山 大船鉾は今年は龍頭が前に乗っています。江戸時代にならって2016年に新調され、金色の龍は大変存在感があります。また、上村淳之(あつし)氏によって描かれた天井画は大船鉾を拝観すると目にすることができます。まだ全てが完成はしていませんが、来年以降に何とか完成してくれることを願っています。今年は車輪の新調が話題で、山鉾で最も大きい2m13Cm、重さは685kgもあるとのこと。やはり大きな車輪でした。 大船鉾 また、黒主山では山の前に水がまかれて反射する提灯が綺麗です。浄妙山の前でもお店のご厚意か、似

    祇園祭 後祭の宵山 | 京都旅屋
  • 鷹山の曳初めと宵山 | 京都旅屋

    一昨年、196年ぶりに姿を現した祇園祭の鷹山(たかやま)。20日は曳初め(曳き初め)があり、夜には宵山が始まりました。 鷹山 曳初め 後祭(あとまつり)の山鉾で注目されてるのが鷹山です。2022年に江戸時代以来、196年ぶりに復活しました。今年も一般の方が多くの方が訪れて見守っています。20日は曳き初めや宵山が行われました。 鷹山 曳初め 夜には駒形提灯が灯って、山の上でのお囃子が奉納されました。年々発展していく様子を今後も楽しみにしたいと思います。一般の人の搭乗は21日~23日の10時~16時に行われます。 鷹山 駒形提灯 いよいよ21日夜からは正式な宵山。後祭の11基の山鉾が会所飾りの公開や粽などの授与品の販売を行います(北観音山は会所公開や物販はありません)。前祭(さきまつり)よりは静かに祇園祭の雰囲気を楽しめますので、よければ足を延ばしてみて下さい。 鷹山 駒形提灯 ガイドのご紹介

    鷹山の曳初めと宵山 | 京都旅屋
  • 祇園祭 前祭の山鉾巡行 2024年 | 京都旅屋

    17日に行われた祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行。今回は写真でご紹介します。 鶏鉾を抜かす月鉾 今年は鶏鉾が車輪の破損で巡行中止になるという前代未聞の出来事が起きてしまった前祭(さきまつり)の山鉾巡行。鶏鉾を含め、写真を掲載します。現在は後祭(あとまつり)の山鉾が建ち始めていますが、無事に行われることを願っています。 郭巨山 皆川月華の見送り 占出山 前祭 山鉾巡行 2024年 木賊山 蟷螂山 鶏鉾を抜かす月鉾 鶏鉾を抜かす月鉾 鶏鉾を抜かす月鉾 鶏鉾を抜かす芦刈山 破損した鶏鉾の車輪 芦刈山 鶏鉾 放下鉾 放下鉾 船鉾 くじ改め ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解

    祇園祭 前祭の山鉾巡行 2024年 | 京都旅屋
  • 祇園祭 長刀鉾お稚児さんのしめ縄切り | 京都旅屋

    17日の祇園祭前祭の山鉾巡行。先頭を行く長刀鉾のしめ縄切りを眺めました。 長刀鉾 お稚児さんのしめ縄切り 山鉾巡行でも人気のある場所が四条麩屋町のしめ縄切りの場面。近年は四条通の歩道が広がって、以前よりも見やすくなりました。しめ縄切りは先頭を行く長刀鉾に乗るお稚児さんが、四条通に渡されたしめ縄を真剣で切る行事。祇園祭のハイライトとして知られています。 長刀鉾 お稚児さんのしめ縄切り ただ、現在のようにお稚児さんがしめ縄を切るようになったのは昭和31年のことだそう。この年に前祭の巡行経路が変更され、その目玉として始まりました。復活した当初は寺町通を上がった位置にしめ縄が張られていましたが、数年後に現在の四条麩屋町に移されました。ですので、現在のようにお稚児さんが行う注連縄切りを古くからあるものとして見るのは誤りということになります。 長刀鉾 お稚児さんのしめ縄切り さて、四条麩屋町のしめ縄切

    祇園祭 長刀鉾お稚児さんのしめ縄切り | 京都旅屋
  • 祇園祭 巡行出発前の山鉾 | 京都旅屋

    7月17日に前祭(さきまつり)の山鉾巡行が行われました。今回は出発前の山鉾の写真を掲載します。 芦刈山 天候には恵まれた17日。山鉾巡行は鶏鉾の車輪が破損して巡行中止というトラブルがあり、大きな話題となりました。また蟷螂山(とうろうやま)は途中で鎌の先が落ちる出来事もありました。一方で、そのほかの山鉾は無事に巡行を終えられたと思います。 函谷鉾 巡行の様子は改めてご紹介しますが、今回は出発前の山鉾の写真を掲載します。出発前は特に小型の山が美しく、「動く美術館」とも称される山鉾の細部までじっくりと観察することができます。 蟷螂山 今回は「まいまい京都」さんの散策で訪れました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 占出山 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京

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  • 祇園祭 宵山から巡行へ | 京都旅屋

    16日が前祭(さきまつり)の宵山最終日。17日はいよいよ前祭の山鉾巡行が行われます。 保昌山 連休だった14日・15日と賑わった今年の祇園祭の前祭(さきまつり)ですが、平日となった16日の日中は少し混雑は落ち着いたでしょうか。それでも多くの人が山鉾町を訪れ、それぞれの楽しみ方をされていたと思います。 岩戸山 いよいよ17日は山鉾巡行。雨の可能性はありますが、そのぶん猛暑は避けられそうです。とはいえ蒸し暑さもありますので、熱中症には十分お気を付け下さい。そして夜の神幸祭も無事に行われることを願っております。 伯牙山 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日

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  • 祇園祭 宵山の風景 | 京都旅屋

    16日まで祇園祭の宵山が行われています。 長刀鉾 祇園祭の前祭(さきまつり)の宵山が16日まで行われています。今年は雨や曇りの日が続き、その分暑さが和らいで比較的巡りやすいと思います。このまま16日も天気が不安定ですので、傘をお持ちの上、宵山風情をお楽しみください。多忙につき、以下は写真を掲載します。 船鉾 綾傘鉾 白楽天山 郭巨山 ガイドのご紹介 吉村 晋弥 京都検定1級に7年連続の最高得点で合格(第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として20年。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。BS朝日「あなたの知らない京都旅」、KBS京都(BS11)「京都浪漫」出演。特技は 散策・講座のお知らせ 【祇園祭講座を開

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  • 長刀鉾稚児社参 2024年 | 京都旅屋

    13日に長刀鉾の稚児社参が行われました。 長刀鉾稚児社参 2024年 13日の午前、長刀鉾町の会所からお稚児さんが馬に乗って八坂神社に社参する長刀鉾稚児社参がありました。お稚児さんは、俗に正五位少将という10万石の大名と同じ位を授かるといわれています。もちろん実際に八坂神社から授かるわけではなく、授かるのは杉の葉を包んだ「杉守り」だそうです。殿に正面から上がる様子や、神の使いとして恭しく接待される様子が、まるで10万石の大名のようであることから、そういわれるようになったともされます。 長刀鉾稚児社参 2024年 今回も「まいまい京都」さんの散策で見学をしました。雨が心配されましたが、無事に馬での参進が行われ、お稚児さんら一行は八坂神社の西楼門の前を通過し南門前で馬から降りると、護衛をする武士の裃姿をした禿(かむろ)の先導で、自らの足で境内に入ってきます。そして特設の手水屋で手を清めた後、

    長刀鉾稚児社参 2024年 | 京都旅屋
  • 祇園祭 宵山へ | 京都旅屋

    13日から早い山鉾では駒形提灯が灯り、宵山が行われています。14日~16日が公式な宵山です。 菊水鉾 13日の午後には新町通の山鉾の曳初めがあり、大型の山鉾が出そろいました。そして、13日夜から一部の山鉾で宵山が始まっています。人手が少なく、ゆっくりと巡ることができる夜です。 鶏鉾 正座する稚児人形(13日のみ) 今年は14日・15日が日曜日と祝日で、人出が多くなりそうです。特に15日は露店が出て夕方から四条通が歩行者天国になり、一方通行規制が入ります。宵山の熱気が高まる一方、山鉾巡りも思うように動けないリスクがありますので、多くの山鉾を巡りたい方は、規制がかかる前の14日か15日日中に巡っていただくのが良いでしょう。 船鉾 16日は平日ですが宵山最終日です。昨今は厄除け粽の売り切れも続出しますので、粽はお早めに入手していただくとよいでしょう。天気も心配ですが雨の可能性もあります。最新の予

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  • 祇園祭 鉾の曳初め 2024年 | 京都旅屋

    12日に鉾の曳初めが行われました。 長刀鉾 曳初め まずはお知らせから。急遽の開催ではありますが、17日の夜、神幸祭の神輿を見るコースを開催します。市役所前での中御座神輿のライトアップや大船鉾のお囃子を中心に廻る予定です。詳細はリンク先をご覧ください。 函谷鉾 曳初め 12日は曳初めが行われました。番の山鉾巡行では綱を握ることができるのは事前に決められたボランティアなどに限られ、しかも男性のみですが、曳初めの時は観光客も含め老若男女誰でも綱を握って山鉾を曳くことができるのが例年です。綱を握れば無病息災で過ごせるとされています。ただ、鶏鉾では一般の方が引けないなど、コロナ禍以降引けない鉾も出ています。 鶏鉾 曳初め 大きな鉾が動き始める際には歓声が起き、曳初めが終わると拍手が送られるなど、鉾が動く様子を目にできる貴重な機会でもありました。今回はご案内で函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾、長刀鉾を訪れまし

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  • 祇園祭の鉾建てが始まる | 京都旅屋

    10日から祇園祭の山鉾の鉾建てが始まりました。 鶏鉾 今年もいよいよ祇園祭の前祭(さきまつり)の鉾建てが始まりました。鉾建ては10日から約2日半かけて行われます(新町通の山鉾は11日から建て始め)。鉾が建ちはじめるといよいよお祭りも格化して気持ちも高まってきます。鉾は人が乗ると10トン以上もある重いものですが、組み立てには釘は使われず荒縄を結び付けて建てられています。使われる縄の長さを合わせると5㎞以上にもなるそうで、その技法は「縄がらみ」とも呼ばれています。 長刀鉾 鉾の正面と後ろは雄蝶、側面は雌蝶。石持の回りは海老巻や鼓巻など、美しい見た目や名前も個性的な縄がらみ。11日には一部の鉾で例年は榊の紙垂(しで)を見物人も付けることができるため、待ち構えている強者もおられるほど。通(つう)な方が集まるのが鉾建てかもしれません。 函谷鉾 いよいよ鉾が建ち始めた祇園祭。12日には曳初めも行われ

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  • 八幡市の流れ橋 | 京都旅屋

    先日、八幡市の流れ橋を訪れました。 流れ橋 流れ橋は、八幡市と久御山町とを結ぶ橋で、正式には「上津屋橋(こうづやばし)」といいます。八幡市駅からはバスで浜上津屋で下車するか、レンタサイクルで行く方法もあります。自家用車の場合は、近隣の無料駐車場から徒歩3分程度です。 流れ橋 流れ橋は昭和28年に完成した橋で、川が増水すると橋板が流される構造で、通称の流れ橋の名前のほうが知られているでしょう。長さ356.5m、幅3.3mと日最長級の木橋です。 流れ橋 橋は歩行者と自転車の専用橋となっており、自動車は渡れません。そのレトロな景観から時代劇の撮影で使われることでも知られ、観光地としてもその存在は有名です。洪水時には上の橋板が流されてしまう構造ではあるものの、近年の頻発する大雨で流される頻度が増え(2011年から4年連続)、その復旧費用も1回数千万円にも及ぶことから、永久橋に架けかえる話も出まし

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  • 緑がきらめく一休寺 | 京都旅屋

    散策で京田辺にある一休寺を訪れました。境内は緑が美しくきらめいていました。 一休寺 一休寺は、とんちで知られる一休さんゆかりのお寺で、正しくは酬恩庵(しゅうおんあん)といいます。この地には元々、大応国師(南浦紹明)によって建てられた妙勝寺というお寺がありました。それが時とともに荒れ果ててしまい、国師の六世の禅の弟子である一休禅師が復興し、師の恩に酬いるとの意味で酬恩庵と名付けたのが一休寺です。その後、一休寺自体も荒廃しますが、江戸時代初期に加賀前田家の援助などで復興し、現在の境内景観が整いました。 一休寺 方丈周りの枯山水のお庭は国の名勝に指定され、心落ち着く景色を楽しむことができます。紅葉シーズンは多くの方が訪れますが、今の時期は緑の風景をゆっくりと静かに堪能することができる時間帯も多いでしょう。 一休寺 境内は青もみじがたいへん美しく、カエデ以外の木々も生き生きとしています。境内全体に

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  • 祇園祭 稚児舞披露 2024年 | 京都旅屋

    7月5日に長刀鉾町の会所で稚児舞披露が行われました。 長刀鉾 稚児舞披露 祇園祭の行事、5日には稚児舞披露が行われました。長刀鉾町会所の2階から四条通の人々に向かって、巡行時に舞う「太平の舞」と呼ばれる稚児舞が披露される行事です。動く鉾は結構揺れますので、揺れない町会所で行うのは実践的な練習の意味もあるのかもしれません。 長刀鉾 稚児舞披露 舞は町役の方のチェックの後に披露されます。頭にはクジャクの羽根を飾った冠をつけ、萌黄色の肩衣(かたぎぬ)も綺麗です。四条通には多くの人が集まっていて、その中に混じって舞の様子を下から見守るのは、お稚児さんや禿(かむろ)のお母さんたち。会所の上ではお稚児さんの後ろに、お父さんやお爺さんが立つのがならわしです。お稚児さんは祇園祭で成長するといいますが、稚児舞披露の次は12日の曳き初めでの舞があり、徐々にステップアップしながら、番を迎えて行きます。 長刀鉾

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  • 淡路島からの「はも道中」 | 京都旅屋

    7月3日に八坂神社で「はも道中」が行われ、はもすきの接待がありました。 はも道中 祇園祭の時期の恒例行事となったのが「はも道中」で、今年で16回目を数えます。淡路島からの鱧(はも)が八坂神社に奉納される行事で、”淡路島から鱧道中”の掛け声とともに、淡路島の観光PRも兼ねて、淡路観光アンバサダーの女性を先頭に約70名一行が八坂神社にやってこられます。 はも道中 瀬戸内海にある淡路島は、かつては御国(みけつくに)とも称され、朝廷に海産物が献上されていました。そして祇園祭の時期はちょうど鱧が旬を迎えるため、祇園祭は別名「鱧祭」とも呼ばれます。こうした伝統を踏まえて行われている行事で、前日の出立式が淡路島で行われ、八坂神社ではハモ5匹が入った桶も練り歩きました。 はも道中 内陸の京都にあって生命力の強いハモは鮮度を保ったまま京都へと運ばれ、夏場の貴重なたんぱく源ともなりました。一方で骨が多く、料

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  • 宝泉院の額縁庭園 | 京都旅屋

    大原の宝泉院を訪れました。シンボルである五葉松の眺めが見事です。 宝泉院 宝泉院は大原の中でも人気が高いお寺です。五葉松や見事な竹林のある盤垣園(ばんかんえん)と称するお庭を室内から座って眺め、ゆったりとした時間を過ごすことができるのが人気の理由。 宝泉院 盤垣園には、立ち去りがたいお庭という意味があり、座ってお抹茶も頂ける空間からは、まさにその言葉を実感できるでしょう。盤垣園は、柱と柱の間を額に見立てる額縁庭園で、訪れるたびに枠の中の風景が変化し、四季折々に楽しませてくれます。 宝泉院 各方向へと伸びる五葉松のどっしりとした枝ぶりは、歴史の深さを感じさせます。それもそのはずで、樹齢は700年余りを数える、京都でも有数の古い松。近年は樹勢が弱り治療も入りましたが、以前は白かった幹も茶色になり、樹勢が戻ってきた印象。今後もまだまだ元気な姿を見せてほしいと思います。 宝泉院 タイミングがよけれ

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  • 祇園祭 長刀鉾町お千度 2024年 | 京都旅屋

    7月に入り、祇園祭の行事が始まりました。1日午前には長刀鉾町お千度が八坂神社で行われ、祭りの無事が祈願されました。 長刀鉾町お千度 2024年 まずは警戒情報から。正式な梅雨明けはまだ先になりますが、7月3日は一時的に梅雨明けに近い気圧配置となり「蒸し暑い猛暑」となりそうです。京都の予想最高気温は「35℃」。急に気温が上がるときは危険度が高いため、熱中症に警戒をしてください。 長刀鉾町お千度 2024年 いよいよ祇園祭の行事が始まりました。私も多忙な時期ですが、時間が許す限り見に行きたいと思います。さて、1日の長刀鉾町お千度は、お稚児さんが登場する最初の行事とあって、多くの報道関係者も来られます。例年、梅雨のさなかの行事とあって雨の降ることもあり、今年は昨年に続いて傘を差してのお千度となりました。 長刀鉾町お千度 2024年 お稚児さんや禿(かむろ)の子たちは手を引かれながら南楼門から境内

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    daumaneko
    daumaneko 2024/07/03
    京都はいよいよ祇園祭の季節。
  • 寂光院と沙羅の花 | 京都旅屋

    大原の寂光院では沙羅の桜(夏椿)が花を咲かせていました。 寂光院 沙羅の花 寂光院は、平家滅亡後に平清盛の娘である建礼門院・徳子が隠れ住んだ地として知られ、カエデの木が立つ参道の階段を登ったところに堂があります。三千院に比べると訪れる人が少なく、2000年の火災後に再造された六万体地蔵菩薩や建礼門院・阿波内侍像ともゆっくりと向き合うことができるお寺です。 寂光院 平家物語を読んでから訪れると感慨がわく場所で、建礼門院が隠棲した翌年の春、後白河法皇が寂光院を訪ねる場面は、物語の最終盤を彩ります。寂光院の門前を通り過ぎた奥には阿波内侍をはじめ、建礼門院ゆかりの女性たちの供養塔も建っています。 寂光院 先日訪れた境内では沙羅の花が咲いていました。「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」の平家物語の一節にもあるように無常を思わせてくれる花です。正確には「夏椿」という花で、インドで

    寂光院と沙羅の花 | 京都旅屋
    daumaneko
    daumaneko 2024/07/02
    寂光院と言えば平家物語。