たぶん誰にでも『心の拠り所』となるモノがあるんじゃないかなと思う。スタートラインに立ったときに『これを心の拠り所にしよう』とするモノがあるのではなくて、その『心の拠り所』は自分の気づかないうちに自分の心の土台に埋め込まれていて、あるいはどんどん上へ上へ突き進んでゆくことをタワーに例えるならそれが倒れそうになったときに無意識にSOSを呼んでいる工事屋さんのようなもので、その工事屋さんはタワーが崩れそうになるのをそっと支えてくれてタワーがまっすぐに上へ上へ伸びてゆけるように右に傾いていたら左へ左に傾いていたら右へというように方向修正をしてくれる。 そんな『心の拠り所』は普段は意識していなくて『心の拠り所』を維持するために自分がSOSを発していることさえ気づいていなくって、『なんとなくあの子とご飯に行きたい』と思ってご飯に誘ったことを後から振り返ってみたら『そういえばあの時私はSOSを発していた