2月24日の夜、バンクーバーのダウンタウンには真っ赤な洪水が押し寄せていた。オリンピックの男子ホッケーで、地元カナダがロシアを下したのだ。 カナダの国旗メイプル・リーフの赤い服を着た約10万人が母国の勝利に熱狂していた。その前の試合でアメリカに負けたので悲願のメダルは一瞬遠のいたが、ロシアに勝って4強に残ったわけだ(この後、カナダは五輪最終日にアメリカと再選し、延長戦で見事に金メダルをつかんだ)。 オイラは集英社のスポーツ雑誌『スポルティーバ』の取材でバンクーバーを訪れた。日本選手の取材はあちこちのメディアでやるから、自分のテーマは「ホッケーとカーリングを通してカナダを考える」というもの。試合会場だけでなくホッケー・バーやカーリング場を訪れて地元の酔っ払いから説教されたり、自分でカーリングしてみたりの珍道中。3月5日に発売なので書店で見てください。 地元からTBSラジオ「キラ★キラ」にも国