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ブックマーク / www003.upp.so-net.ne.jp (2)

  • ジョン・ダワー:敗北を抱きしめて

    「経済敗戦」からの復興に必要な「明るい焼け跡」 ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』(上)岩波書店 2001 書は、昨年のピュリッツァー賞や全米図書賞をはじめ多くの賞を受賞した名著であり、今さら私が推薦するのは蛇足かもしれない。しかし「経済敗戦」とか「第二の敗戦」といわれる現在の日を考える上で、書の描く「第一の敗戦」の教訓に学ぶことは重要だ。これまでの日人の敗戦に対する態度は、それを軍国主義の帰結ととらえてアジアへの「謝罪」を求める側と、こうした立場を「自虐史観」として批判する側にわかれ、今なお対立が続いている。書は、そうしたイデオロギー論争とは無縁な外国人歴史家の見た、明るい敗戦の風景だ。 その特徴は、著者が日語版の序文で強調するように、日人の多様性を膨大な一次資料にもとづいて生き生きと描いている点にある。書には「集団主義」で保守的なステレオタイプの日人はほとんど登

    dazed
    dazed 2010/03/03
    岩波書店、ISBN-10: 4000244205、ISBN-13: 978-4000244206
  • 読んではいけない(反書評の試み) - Anti-Book Reviews

    『週刊ダイヤモンド』で書評を担当して、足かけ10年。引き受けたころの私以外の担当者はみんな交代したが、私はなかなかやめさせてもらえない。書評というのは、手間のかかるわりには論文の数にも入らない(書評を業績として誇る幸福な大学教授もいるようだが)割の合わない仕事だ。特に苦労するのは、取り上げるに足る(日語の)を探す作業で、いつも〆切が近づくと都内の屋を探し回らなければならない。 それに対して「こんなは読んではいけない」と思うを探すのは簡単で、そういう「反書評」ならずっと簡単に書けるのに・・・と思って冗談で何冊かのを評したところ、大きな反響があった。これまでの記事のほとんどが、Googleで著者名を検索すると、最初のページに出てくる。意外なことに、怒りや抗議はほとんどなく、「溜飲が下がった」「内容は意外に常識的だが、学界の大家にこんなことを言って大丈夫か」という反響がほとんどだった

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