中国の電子商取引最大手アリババグループの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が農産物の加工・販売を手がける小規模な会社を始めた。政府が強化したインターネット業界規制の標的となった馬氏の新事業を巡り、臆測が広がっている。 企業データベースの天眼査によれば、馬氏は先週、「杭州馬家廚房食品」を登録資本1000万元(約2億円)で設立した。中国の国家企業信用情報公開システムに掲載された情報によると、この会社は農産物のパッケージ販売などを行う。 馬氏の新たな事業について、他の詳細はほとんど明らかになっていない。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は、馬氏の財団「馬雲公益基金会」の幹部が新会社のトップポストに就いていると報じた。 アリババの担当者はブルームバーグの取材に対し、馬氏の財団に問い合わせるよう求めた。同財団はコメント要請に応じなかった。 原題:Jack Ma Gets Back