中国共産党の習近平総書記(国家主席)は17日、所得の規制や再分配など「共同富裕」の実現に向けた概要を示し、国内の富裕層に警告を発した。 習氏が2012年に党総書記に就任して以降、共産党は貧困撲滅と「小康社会(適度にゆとりのある社会)」の実現を最優先してきた。人民の幸福増進と党による統治強化の要と位置付けていたからだ。中国の所得格差は大きく、上位20%が下位20%の10倍余りを稼いでいる。 中国の所得格差、是正進まず-消費弱くアンバランスな回復裏付け 中国政府は農村部を中心とした貧困削減で積極的な取り組みを進めてきた。最近では多くの資産家を輩出してきた国内テクノロジー産業に対する締め付けを強化。著名な実業家らをもてはやす風潮の行き過ぎも批判している。 共産党中央財経委員会が17日に開いた会議では、「高所得の規制・調整を強化するとともに、法に沿った所得を守り、過度な所得を合理的に調整し、高所得