ヒマラヤにある国際観測所の観測データから、気候変動の影響を遅らせる可能性のある現象が発見された /Franco Salerno/The Institute of Science and Technology Austria (CNN) 世界最高峰が連なるヒマラヤ山脈の氷河は急速に融解が進んでいる。しかし、気候変動の影響を抑えて氷河の保全を助ける驚きの自然現象が起きていたという研究結果がこのほど発表された。 4日の科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに発表された論文によれば、温暖化が進んで一定の標高の氷河に到達すると、冷たい強風が斜面を吹き降りる驚きの現象が観測された。 論文を発表したオーストリア科学技術研究所(ISTA)の研究者によれば、ヒマラヤ山脈で気温が上昇すると、氷河の上空にある大気と氷河に接する表層部の大気との温度差が大きくなる。それによって氷河の表面で乱流熱交換が増え、表面の大気の冷