太田氏は1982年に当時の住友銀行に入り、海外のインフラ事業などに融資するプロジェクトファイナンスの業務を担当して銀行の収益源として成長させました。 2019年に持ち株会社の三井住友フィナンシャルグループの社長に就任してからはデジタル展開に力を入れたほか、人事制度を改革して若手を積極的に登用しました。 ネットバンキングやクレジットカード、証券などの機能を一体化したスマホ上のアプリサービスをことし3月に開始するなど、新しい金融サービスにも取り組みました。 他社との連携も進め、ネット金融大手のSBIグループと資本業務提携を結んだほか、カルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントとグループのVポイントの事業を統合して新しいポイントサービスを展開する方針を打ち出しました。 太田氏はすい臓がんを患って治療を受けながら業務を続けていましたが、11月中旬に療養に入り、25日に亡くなったということです。