新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 米ガートナー社が提唱している「ハイプサイクル(HypeCycle)」という考え方がある。新しい技術や考え方が出てきた時に、それに対する世の中の期待値の変化を表すのにこの概念が用いられる。 典型的なハイプサイクルの特徴は、新しい技術が出現した時、まず世の中の期待値がガーっと高まる時期があり、次に色々と難しい点があきらかになるにつれて逆に急速に期待値が冷え込む時期が来て、その後に新技術が世の中に定着して本格的に新技術がビジネスにつながる時期がくるという3つの段階