身土不二 2月4日は「立春」(二十四節気の始まり)でしたが、日本中が寒波の中で、東京でも雪が降り、ふるさとの占冠では-34℃を記録したと報じられていました。まだまだ寒い日が続いています。 そんな中でも、飲食店では「蕗の薹(ふきのとう)」や「タラの芽」など“旬”が料理に出てきています。旬の食べ物は新鮮なのは勿論、栄養価や解毒作用も高いといわれています。旬の物を食しながら、ふと“身土不二”という言葉を思い出します。 「身土不二」は元来仏教用語らしく、「身(行為=正報)と、土(環境=依報)とは、不可分(不二)」との考えで、このことから「一里四方の物を食べて暮らせば健康でいられる」ともいわれてきました。これらは“素食”であっても“粗食”ではありません!「グルメ」は美食ではなく、身土不二にこそあるのではないでしょうか。 摂取する食品の多彩さと食生活の豊かさは必ずしも一致するものではありませんが、そ