黄色い背景に赤いかかしの回転看板――。うどんチェーン「山田うどん」へのあふれんばかりの熱情を活字化した本「愛の山田うどん『廻(まわ)ってくれ、俺の頭上で!!』」(河出書房新社)が22日発売される。アメリカ式の外食チェーン展開の先駆けにして埼玉のソウルフードである山田うどんを語り尽くした1冊だ。 共著者は、雑誌「季刊レポ」編集長でライターの北尾トロさん(54)とコラムニストのえのきどいちろうさん(53)。1960~70年代に郊外型の外食店舗をいち早く軌道に乗せた山田うどんの歴史や、山田食品産業の山田裕通(ひろみち)会長(7月に急逝)との対面などが情感たっぷりに描かれている。つゆを共同開発したキッコーマンの高梨兵左衛門・特別顧問の証言などから、山田うどんを多角的に分析している。 きっかけは昨年11月、2人で配信しているインターネットTVでのおしゃべりで、えのきどさんが何気なく「山田うどんみたい