2025年で25周年を迎えた、函館のパン屋「パン エスポワール」。市内に4店舗あり、長年函館市民から愛されている人気店です。そして経営しているのは、代表取締役の民谷貴彦さん。25歳のときに開業してから、今もずっとパンを焼き続けています。 「いろんな人とつながり、支えてもらったからパン屋を続けることができた」と話す、民谷さん。この経験が今の民谷さんの原動力となり、パン屋を通しての函館の活性化や雇用創出、若いパン職人の育成に取り組んでいるといいます。民谷さんの今までと、目指している未来について伺いました。 パンに興味がなかった青年が、パン屋で独立するまで 民谷さんは、2004年に函館市に編入された旧茅部(かやべ)郡南茅部町の出身。和食の職人を目指し、高校卒業後はホテルの和食レストランに就職します。 「和食の仕事は、入ったばかりだと何もやらせてもらえないんです。洗い物すらさせてもらえず、ただ黙っ
