ことし元日の能登半島地震では東日本大震災以来となる大津波警報が発表され、各地を津波が襲いました。しかも専門家の分析では、珠洲市には約1分以内、七尾市には約2分以内、富山市には約5分以内で沿岸に到達していたとみられることが分かりました。 道南の江差町は日本海に面した町です。日本海中部地震(1983年)や北海道南西沖地震(1993年)など過去の災害からも、「地震が起きたらすぐに津波が来る」ということが地域の記憶として伝承されている土地です。9月3日、江差高校の生徒たちと一緒に、大地震の際の「命を守る呼びかけ」について考えました。 NHKアナウンサーの防災教室 防災教室には江差高校の全校生徒179人が参加しました。講師を務めたのは高校の教員免許を持ち、防災士の資格を取得している私、アナウンサーの向井一弘です。キラキラとした目をした大勢の高校生と向き合うと大学時代の教育実習を思い出して、喜びと緊張