ウラジミール・タトリン 第三インターナショナル記念塔 1919 コンピューター・グラフィックス 1998 映像制作・監督=長倉威彦/コンピューター・グラフィックス=アンドレ・ザルジッキ、長倉威彦、ダン・ブリック、マーク・シッチ 建築の歴史を振り返ると、あらゆる理由によって完成に至らなかった構想や、あえて提案に留めた刺激的なアイディアが数多く存在する。 本展は、20世紀以降の国外、国内の未完となった建築(アンビルト)に焦点を当て、それらを仮に「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介。約40人の建築家、美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」を、図面、模型、関連資料などを通して読み解き、いまだ見ぬ新たな建築を展望する。 「インポッシブル」という言葉は、たんなる「不可能」ではなく、逆説的に建築の不可能性に目を向けることで、その可能性や豊穣な潜在力が浮かび上がら