はじめに ヒューゴー賞についての基本 2013年――始まり 2014年――サッド・パピーズ2 2014年――ゲーマーゲートと「SJW」 2014年――「悪の同盟」とジョン・C・ライト 2015年――サッド・パピーズ3とラビッド・パピーズの登場 ヴォックス・デイについて 2013年――SFWA性差別論争とデイの除名 2015年――ヒューゴー賞最終候補への影響 2015年――「該当作なし」が続出した授賞式 2015年――アルフィー賞、木星賞、不時着賞 あるパピーの視点から 事件に対する評など その後のヒューゴー賞 ドラゴン賞 コミックスゲートとデイ キャンベル新人賞の改名 おわりに――SFF読者と作家の男女比など 謝辞 追記1 追記2 注釈に載せた以外の参照先 はじめに ケン・バーンサイド(Ken Burnside)によるエッセイ The Hot Equations: Thermodynami
2020年を振り返ると、真実とそうでない情報が,世界規模で錯綜した一年だったと言えるだろう。 新型コロナウィルスに始まり、各国政府が実施したロックダウンとそれに伴う世界的な景気後退と失業率の拡大、アメリカ大統領選挙の不正疑惑まで、今まで信じてきたものがことごとく崩れてゆく中、言論の自由にまで疑問符がついた。 第二の南北戦争-米国史上最大の混乱 「ニュースを見ても、何が起きているかよくわからない」 日米の主要マスコミが、バイデン勝利で決着がついた前提で本質を伏せた報道を続けているアメリカ大統領選などは、その典型的なケースだろう。 1月20日の就任式まで最終結果は確定されないが、今や現地では「第二の南北戦争」と呼ばれるほど、米国は史上最大の混乱に突入している。 テレビや新聞は繰り返し、敗北を認めないトランプ大統領を「民主主義を冒涜している」と批判する。あるコメンテーターはこう言った。 「今まで
文:太田明日香 写真:坂下丈太郎 畑中章宏(はたなか・あきひろ)作家、民俗学者 1962年生まれ。著書に『災害と妖怪』 (亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』 (晶文社)、『柳田国男と今和次郎』 (平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。近著に『死者の民主主義』(トランスビュー)。 主人公・帆高はなぜ海から来たのか? 畑中さんがまず注目したのは主人公・帆高の名前だった。 「ほだか」と聞くと、長野県にある山「穂高岳」を思い浮かべる人が多いだろう。彼は海からやって来るのに、どうして山の名前を持っているのだろうか。畑中さんはもしかしたら神話の中に帆高のモデルがいるのでは、と仮説を立てる。 「監督の新海誠さんの故郷は信州で、そこに穂高神社という神社があります。穂高岳の神様で、そこに祀られているのは、『古事記』にも出てくる穂高見命(ホタ
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我々チーム楳図東京支部第三弾は『わたしは真悟ツアー』です!ちなみに以前開催された『漂流教室ツアー第二弾』のブログはこちら↓http://s.ameblo.jp…
1年生のゼミで「地球温暖化」が取り上げられた。 地球温暖化を防ぐために、京都議定書の規定を守り、急ブレーキ、急発進を自制し、わりばしをやめてマイ箸を使いましょう・・・というような話を聴いているうちに既視感で目の前がくらくらしてきた。 「地球温暖化の原因は二酸化炭素の排出」と学生さんたちはすらすら言うけれど、温暖化と二酸化炭素のあいだの因果関係はまだ科学的には証明されていない。 というと、みんなびっくりする。 気象というのはきわめて複雑な現象である。 「バタフライ効果」という言葉で知られているように、北京で蝶がはばたきをしたことによる大気圧の変化が、カリフォルニアに暴風をもたらすことがある。 複雑系ではわずかな入力差に対して巨大な出力差が生じる。 この場合に「北京の蝶のはばたき」を暴風の「原因」と名づけることには無理があるだろう。 排ガスと温暖化の関係もそれに似ている。 池田清彦さんによると
緊急事態宣言が出され人通りの少ないJR博多駅前広場=2020年4月11日午後、福岡市博多区(撮影・佐藤雄太朗) 新型コロナウイルス「第3波」は年明け早々、首都圏の4都県知事が政府に緊急事態宣言の発出を要請する事態に至った。菅義偉首相は昨年末の臨時記者会見で感染抑え込みに国民の協力を求めたが、年末年始の人出は思ったように減らず、新規感染者の急増で医療崩壊の危機が迫る。内閣支持率が急落する中、経済回復を重視する首相はなお動かず、またも追い詰められつつある。 【写真】鬼滅の聖地で「溝口きせる祭」 2日夜、3時間に及ぶ異例の会談を終えた西村康稔経済再生担当相と4知事がそろって記者会見に応じた。「厳しい状況を共有した」と結束を強調する5人。だが「徹底した人流の抑制を図る必要がある」(小池百合子東京都知事)と宣言の必要性を強くにじませる知事側に対し、西村氏は「要望は国として受け止める」。飲食店に対する
2021年 に入ってすぐに、とんでもないニュースが飛び込んできました。もちろん、数学のニュースです。 東北大学の研究チームによる論文のプレプリントがarXivで公開されました。タイトルは "Constellations in prime elements of number fields" で、こちらのリンクからアクセスできます: Constellations in prime elements of number fields Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yoshino https://arxiv.org/abs/2012.15669 Wataru Kai, Masato Mimura, Akihiro Munemasa, Shin-ichiro Seki, Kiyoto Yo
ドイツで買い求めた古書「世界最大の昆虫はゾウである~ガレッティ教授の全教壇失言録」(1971年版)=2020年12月、篠田航一撮影 年末年始は受験生にとって正念場だ。新型コロナウイルスが流行するこの冬は、塾や予備校のオンライン授業を聴くためにパソコン画面にくぎ付けという人も多いに違いない。教える側も教わる側も大変な冬がやって来た。 ベルリン特派員をしていた2011~15年、よく「伝説の教師」の話をドイツ人から聞いた。といっても約200年前に世を去った人物である。ヨハン・ゲオルク・アウグスト・ガレッティ(1750~1828年)という歴史の教師で、ドイツ東部ゴータのギムナジウム(日本の中高一貫校に相当)の教壇に立ち、想像を絶する失言を繰り返した。その言い間違いが地元で話題となり、後にそれをまとめた本が出た。 私はドイツで原書を買い求めた。失言が一つずつ箇条書きで記されていて読みやすい。でも電車
1日放送の『月曜から夜ふかし元日スペシャル』(日本テレビ系)で桐谷さんがコレクションした60年分の将棋雑誌を執拗に捨てるよう迫った番組スタッフに一部視聴者から疑問の声が上がった。 ■部屋の片付けを行う桐谷さんは散らかった部屋を綺麗にするため、お手伝いさんを雇うことにする。そしてその前に、スタッフとともに片付けを行うことに。物を捨てられない桐谷さんのために、スタッフが昔のレコードや本などを売りに出す。そんな桐谷さんが「売りたい」と出したのが、山積みされた将棋関連の本。また、専門雑誌は、昭和20年に発売されたものから、全て保存していると話す。 関連記事:峯岸みなみ、桐谷美玲にまさかの変身「これは見間違えますわ…」と驚愕の声■専門業者が鑑定桐谷さん宅に囲碁・将棋関連の本を取り扱う専門業者を呼び査定させると、中田功・現八段が書いた当時1,300円の「コーヤン流三間飛車の極意・急戦編」は3,000円
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