旅行が好きです。 なぜって、そりゃあ気心の知れた友人と遠出するのは楽しい。よく知る仲間と過ごす、よく知らない土地での非日常。それは、年に数回と経験できない素敵なひとときでござる。 昼間はわいわいと観光地をめぐり、夜はぐだぐだと酒に郷土料理に溺れる。そんなことができるのも、ちょっと特別な “非日常” である旅行中ならでは。布団に潜ってからもすぐには眠らず話し続ける、あの修学旅行のような楽しさは、大人になっても変わらない。 ──でも、ひとりぼっちだって、悪くない。 そう、僕は一人旅が好きだ。大好きだ。予定は未定、目的もなくふらふらと見知らぬ街を歩く、自由気ままな非日常。そんな、ひとりならではの旅情もまた大好きだ。 次の目的地を誰かと相談する必要はなく、風の吹くまま気の向くまま、どこへ行こうが自分の勝手で自己責任。うっかりバスに乗れずとも、怒る同行者の存在はなく、「それなら歩けばいいじゃない!」
![一人電車旅っていいよね!『ぱらのま』を読んで旅情に思いを馳せる - ぐるりみち。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ba7c90f6ba8c32a1ed85aa68ac970c66ccf509b1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51iCyZGxhgL._SL160_.jpg)