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ブックマーク / www.keisoshobo.co.jp (58)

  • 道徳的知識への懐疑 野上 志学著

    道徳的知識の可能性を問うことが重要なのは、道徳がしばしば内省としてでなく他者への介入や非難として現れるからである。書ではこれを形式的な道具立てによって精緻に問い、道徳について知ることは困難であると論じる。また道徳的実践をどうすべきかをめぐって、フィクションとしての道徳の再編成と道徳の廃絶の二つの道を探る。 ◎けいそうビブリオフィルで書の一部内容を公開しています。 あとがきたちよみ『道徳的知識への懐疑』 まえがき 序 章 道徳懐疑論にむけて 1 道徳懐疑論の簡潔な分類 2 モラリズムと道徳の権威 3 倫理の自律性と道徳認識論 4 以降の見取り図 第1章 知識の実践性と注文の多い道徳 1 知識の実践性と可謬主義 2 知識の実践性と認識的確率の閾値 3 注文の多い道徳と外界存在 4 結論 第2章 直観主義と自明性――直観主義の諸問題(1) 1 穏健な基礎づけ主義,あるいは直観の必要性 2 R

    道徳的知識への懐疑 野上 志学著
  • 生物学者のための科学哲学 コスタス・カンプラーキス編 トビアス・ウレル編 鈴木 大地訳 森元 良太訳 三中 信宏訳 大久保 祐作訳 吉田 善哉訳

    科学哲学は生物学者にとって役に立つのか?答えはイエスだ。生物学からも刺激を受け、クーンやポパー以降飛躍的に発展してきた科学哲学はいま、生物学者にもっと役立てられるのを待っている。さらに書は「生物学者のための」と銘打ちつつも、物理学者や心理学者も目を向けるべき科学哲学の主なトピックを展開。最新の実践的入門書! 【原著】Kostas Kampourakis and Tobias Uller, Philosophy of Science for Biologists(Cambridge University Press, 2020) ◎けいそうビブリオフィルで書の一部内容を公開しています。 あとがきたちよみ『生物学者のための科学哲学』 はじめに[コスタス・カンプラーキス、トビアス・ウレル(鈴木大地 訳)] 第1章 なぜ生物学者は科学哲学に目を向けるべきなのか?[トビアス・ウレル、コスタス・カ

    生物学者のための科学哲学 コスタス・カンプラーキス編 トビアス・ウレル編 鈴木 大地訳 森元 良太訳 三中 信宏訳 大久保 祐作訳 吉田 善哉訳
  • 認識的不正義 ミランダ・フリッカー著 佐藤 邦政監訳 飯塚 理恵訳

    黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。 【原著】Miranda Fricker, Epistemic Injustice: Power and the Ethics of Knowing (Oxford University Press, 2007) ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です 「序文」「序章」冒頭 日語版への序文 序 文 序 章 第1章 証言的不正義 1・1 権力 1・2 アイデンティティの力 1・3 証言的不正義の中心事例 第2章 信用性の調整における偏見 2・1 ステレオタイプと偏見的ステレオタ

    認識的不正義 ミランダ・フリッカー著 佐藤 邦政監訳 飯塚 理恵訳
  • 知識とは何だろうか ダンカン・プリチャード著 笠木 雅史訳

    知識とは何か。知識はどこから来るのか。どんな種類の知識が存在するのか。そもそも何かを知ることはできるのか。認識論を学ぶ実践的重要性とは何か。書は認識論におけるこうした問いに取り組み、明確で公平な見方を提示する。理解を助けるコラムや章ごとのまとめ、学習課題、読書案内、インターネット資料も完備した待望の入門書。 【原著】Duncan Pritchard, What is This Thing Called Knowledge, Fourth edition (Routledge, 2018) ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です 訳者解説 第4版への序文 書の使い方 第Ⅰ部 知識とは何だろうか 第1章 開始準備 さまざまなタイプの知識 知識の二つの基的な必要条件:真理性と信念 知識を持つこと 対 単に「正しくやり遂げる」こと 真理についての短い考察 第2章 知識の価値 なぜ知識

    知識とは何だろうか ダンカン・プリチャード著 笠木 雅史訳
  • テトラローグ ティモシー・ウィリアムソン著 片岡 宏仁訳 一ノ瀬 正樹解説

    魔女はいるか、科学は万能か、絶対主義と相対主義のどちらが妥当なのか、真理と虚偽の定義とは何か、どんな考えも誤りでありうるか、道徳的正しさについて相対主義でよいのか――プラトン以来の伝統に基づき、架空の会話を通して、真実と虚偽、知識と信念についての哲学的議論とその問題点を紹介していきます。解説、一ノ瀬正樹。 【原著】Timothy Williamson, Tetralogue: I'm Right, You're Wrong (Oxford University Press, 2015) ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です。 あとがきたちよみ『テトラローグ』

    テトラローグ ティモシー・ウィリアムソン著 片岡 宏仁訳 一ノ瀬 正樹解説
  • 社会科学の哲学入門 吉田 敬著

    社会現象をどう捉える? 社会科学は普遍的といえるか? 研究者の価値観をどう取り除く? 社会科学は自然科学に還元されるのか? 社会科学の哲学とは、こうした社会科学に関する様々な問題を哲学的に問う科学哲学の一分野である。6つの問いを出発点に、基用語と対立軸を丁寧に解説する、初学者のための待望のガイドブック。 正誤表(PDF) ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です。 あとがきたちよみ『社会科学の哲学入門』 序 章 社会科学の哲学を学ぶとはどういうことか 1. 社会科学の哲学とは何か 2. 社会科学の哲学が研究対象とする社会科学とは何か 3. 社会科学の哲学をあえて論じるのはなぜか 4. 社会科学と社会科学の哲学はどのような関係にあるのか 5. このが必要なのはなぜか 6. このの構成 第1章 社会科学は社会現象をどのように捉えようとするのか 1. はじめに 2. 方法論的個人主義

    社会科学の哲学入門 吉田 敬著
  • オースティン哲学論文集 J.L.オースティン著 坂本百大監訳

    監訳者まえがき 第二版への序文 凡例 1 アリストテレスの『倫理学』における善(アガトン)と幸福(エウダイモニア)[田中享英訳] 2 先験的(アプリオリ)概念は存在するか[神野慧一郎訳] 3 語の意味[伊藤邦武訳] 4 他人の心[山田友幸訳] 5 真理[信原幸弘訳] 6 語る、とはいかなることか──その単純化された諸形態[守屋唱進訳] 7 事実に対する不当[丹治信春訳] 8 弁解の弁[服部裕幸訳] 9 「もし」と「できる」[坂井秀寿・守屋唱進訳] 10 行為遂行的発言[中才敏郎訳] 11 ふりをすること[佐藤徹郎訳] 12 インクの三つのこぼし方[森村進訳] 索引

    オースティン哲学論文集 J.L.オースティン著 坂本百大監訳
  • オッカムのかみそり エリオット・ソーバー著 森元 良太訳

    哲学だけでなく科学や日常生活など多様な場面で利用される「オッカムのかみそり」。だが使い方はさまざまで、どう単純ならばよいのかはっきりしない。そんなオッカムのかみそりの歴史をひもとき、なぜ単純がよいのかを探り、使用法を各種紹介しつつ、統計学の哲学の観点から捉えなおす。「統計学の哲学」への手引きとなる1冊。 ◎けいそうビブリオフィルで書の一部内容を公開しています。 あとがきたちよみ『オッカムのかみそり』 正誤表(PDF) はじめに 謝辞 第1章 最節約性に関する一切れの歴史──アリストテレスからモーガンまで 命名式 自然は無駄なことを一切しないというアリストテレスの原理 オッカムはかみそりをどう振るったのか 地球中心説と太陽中心説の宇宙論 神と自然法則をめぐるデカルトとライプニッツ デカルトによる導出 あらゆる可能世界のなかでの最善を主張するライプニッツ 過剰な原因という贅沢を避けることにつ

    オッカムのかみそり エリオット・ソーバー著 森元 良太訳
  • 信仰と想像力の哲学 谷川 嘉浩著

    「過去を取り消せないが、未来には働きかけられる」。他者と状況から学びつつ思考したデューイは、保守的かつリベラルな未来志向の哲学を構想した。プラグマティストは近代化にどう応答したのか。大衆社会論、心理学、神学、ロマン主義、自然主義、パース、ジェイムズ、ローティなどとの線を結び、アメリカ哲学の新しい星座を描く。 導入 ジョン・デューイはどうして宗教哲学者なのか 1 彼の知的ポートレイト 2 宗教はなぜ哲学の問題になるのか 3 デューイはなぜ検討されねばならないか 4 議論の手順や構成について 序論 A Common Faithはなぜそう呼ばれるか──共同性、想像力、歴史 1 宗教哲学の主要概念──信仰、共同性、敬虔 2 デューイ宗教哲学における「信仰」の構造 3 なぜ宗教は共同性の問題になるのか 4 どのようにして信仰の共同性は拡大するか 5 どこまで共同性が認められうるのか──機械や動物は「

    信仰と想像力の哲学 谷川 嘉浩著
  • なぜ道徳的であるべきか 杉本 俊介著

    古代ギリシアまで遡る Why be moral? 問題は、「プリチャードのジレンマ」の定式化以降、擬似問題であるとの批判や自己利益・人生の意味に基礎づける様々な解釈が提起され、日でも論争となった。書は道徳的であるべき理由をめぐる倫理学上の立場を検討し、実践理性の観点を擁護。実践的かつ常識的真理を疑う難問への招待。 ◎けいそうビブリオフィルで書の一部内容を公開しています。 あとがきたちよみ『なぜ道徳的であるべきか』 はしがき 凡 例 序 「なぜ道徳的であるべきか」を問う意義 序・1 実践的問題と哲学的問題 序・2 書の目的と概略 第Ⅰ部 Why be moral?問題とは何か 第1章 問題設定の難しさ 1・1 最低限の了解と問題提起 1・2 Why be moral?問題が抱えるジレンマ 1・3 書の主張とそれを支持するための論証 1・4 Why be moral?問題小史 コラム

    なぜ道徳的であるべきか 杉本 俊介著
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    現代リベラリズムとその周辺 ブックガイド 勁草書房 営業部 (2010年10 月版) 【はじめに】 【現代リベラリズムとその周辺の基構図】 リベラリズムとその周辺を大まかに理解するために、どのような構図になっているのか右に図を掲載しました。 ① リベラリズム + ② リバタリアニズム ロールズ ノージック ドゥオーキン ハイエク セン フリードマン etc. etc. 経済的自由度 - + ③ コミュニタリアニズム ④ ネオコンサバティズム サンデル シュトラウス テイラー ダニエル・ベル ウォルツァー etc. etc. - ・ それぞれの思想を代表する人物については個別に取り上げ、その人物の著作には特に現代リベラリズムとは関わりのないものについても極力記載しました。 ◆ 現代リベラリズムとその周辺 入門 書 名 サブタイトル 著 者 訳 者 体価格 出版社 判型 頁数 ISBN 1

  • 思考力改善ドリル 植原 亮著

    人間には、直観システムの働きによってじっくりと考えずに誤った判断を下してしまう傾向がある。書ではわかりやすい解説によってそうした頭の弱点を知り、思考ツールの使いこなし方を学びながら、練習問題で実践的なトレーニングを行う。さらに、因果関係や推論といった概念を理解することで、科学的思考を身に着けることを目指す。 ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です。 あとがきたちよみ『思考力改善ドリル』 はしがき 第I部 ウォーミングアップ 第1章 スキーマとその呪縛 第2章 主張や言動の一貫性 BOX1 4つのイドラ 第II部 直観と熟慮 第3章 二重プロセス理論 第4章 人物像──代表性バイアス 第5章 計算にまつわる直観と熟慮 第6章 ニュース性と利用可能性バイアス 第7章 メディアと情報 BOX2 知覚──パレイドリア 第III部 因果関係 第8章 因果関係の基 第9章 因果関係を正しく

    思考力改善ドリル 植原 亮著
  • プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 上巻 ロバート・ブランダム著 加藤 隆文訳 田中 凌訳 朱 喜哲訳 三木 那由他訳

    ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。 日語版への序文 序章 ドイツ観念論からアメリカン・プラグマティズムへ――そして再びドイツ観念論へ[加藤隆文訳] 1 カントとヘーゲル 2 古典的アメリカン・プラグマティズム 3 基礎的プラグマティズム 4 道具的プラグマティズム 5 言語論的転回 6 合理論とプラグマティズム 7 書の構成 第一章 古典的アメリカン・プラグマティズム――プラグマティストの啓蒙思想とその問題含みの意味論[加藤隆文訳] 1 第二の啓蒙思想 2 自然と科学についてのふたつのモデル 3 プラグマティズムとロマン

    プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 上巻 ロバート・ブランダム著 加藤 隆文訳 田中 凌訳 朱 喜哲訳 三木 那由他訳
  • プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 下巻 ロバート・ブランダム著 加藤 隆文訳 田中 凌訳 朱 喜哲訳 三木 那由他訳

    ドイツ観念論と英米哲学をプラグマティズムのうちに統合する壮大な構想で注目を集めるブランダム。書は、揺籃期から現在に至る様々なプラグマティズム観を照応しつつ、自身の哲学を簡明に披瀝した意欲作である。ヘーゲル・リバイバル、言語哲学、心の哲学など広範な分野にまたがるブランダム哲学への手引きとして最良の一冊。 第四章 言語的プラグマティズムと規範についてのプラグマティズム――消去的唯物論からプラグマティズムまで、ローティが遺したひとすじの思想の軌跡[朱喜哲訳] 1 序論 2 消去的唯物論と規範についてのプラグマティズム 3 主観的なものについてのプラグマティズムから客観的なものについてのプラグマティズムへ 4 規範についての社会的プラグマティズムのもうひとつの応用 第五章 プラグマティズムのボキャブラリー――自然主義と歴史主義を統合する[朱喜哲訳] 1 ローティのボキャブラリー 2 消去的唯物論

    プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか 下巻 ロバート・ブランダム著 加藤 隆文訳 田中 凌訳 朱 喜哲訳 三木 那由他訳
  • 女性解放という思想 江原 由美子著

    この書籍はオンデマンド版になります。オンデマンドは通常の書籍とは異なりますので、初めての方はこちらをご覧下さい。 イリイチ、エコロジカル・フェミニズムなど、最近の女性解放論にひそむ問題点の解明を中心にして、〈女性解放とはなにか〉を根源的に問い直す。(1985年12月20日第1版第1刷発行) はじめに I 女性解放論の現在 1 序――「セカンド・ステージ」 2 「家庭の重要性」と「男女の分業」 3 女性原理と男性原理 4 イリイチのヴァナキュラー・ジェンダー論批判 5 エコロジカル・フェミニズムの方向性 6 女性解放論における近代主義と反近代主義 「差別の論理」とその批判――「差異」は「差別」の根拠ではない 1 「女性問題」と「性差別」 2 「差別」とは? 3 「差異」と「差別」 4 「排除」としての「差別」 5 「性差別」の次元 II リブ運動の軌跡 1 はじめに 2 70年代リブ運動小

    女性解放という思想 江原 由美子著
  • 現代認識論入門 上枝 美典著

    英米哲学の確固たる一分野でありながら、問題が多様化し、全体像を見通すことが困難となっていた現代認識論。ゲティア問題とその解決のための試みを軸に、外在主義の流れとその反動としての内在主義、さらに文脈主義や徳認識論、知識第一主義といった最新の動向まで、ダイナミックな展開を一望のもとに描く画期的な入門書が遂に登場。 正誤表(PDF) まえがき 第1章 知識の標準分析 1.1 知識とは正当化された真なる信念である 1.2 真という要素 1.3 信念について 1.4 真の信念は知識に足りない――正当化 1.5 定義をマスターしよう――必要・十分・必要十分 1.6 三つの要素がすべて必要なのか 第2章 ゲティア問題とは何か 2.1 ゲティアはどのように標準分析を批判したか 2.2 正当化された真なる信念が知識でない二つの事例 2.3 ゲティアは二つのことを前提する 2.4 ゲティア問題へ接近してみる

    現代認識論入門 上枝 美典著
  • カント倫理学の成立 浜田 義文著

    この書籍はオンデマンド版になります。オンデマンドは通常の書籍とは異なりますので、初めての方はこちらをご覧下さい。 書は、1760年代におけるカントのイギリス道徳哲学とルソーに対する思想的交渉の経緯を内容的に検討し、カント倫理学の成立過程を全体的に明らかにした。(1981年4月5日 第1版第1刷発行) まえがき 一 問題状況 1 研究の意図 2 共通の思想課題 3 1760年代のドイツ思想界 4 1760年代のカント 5 『実践理性批判』の主要倫理学説分類表 ニ ホッブズ=マンデヴィル説 1 イギリス道徳哲学の二潮流 2 「自愛心」の原理 3 社会的規制原理 三 シャフツベリ=ハチソン説 1 「仁愛」の原理 2 モラル・センス 3 意義と問題点 四 道徳学の根原理の探求 1 倫理学的探究の出発 2 「懸賞論文」の道徳論前半 3 責務・道徳的自由・完全性 4 形式的・実質的両第一原則の関

  • 実験哲学入門 鈴木 貴之 編著

    主に質問紙調査などによって、哲学の問題に関する人々の直観を明らかにする実験哲学。経験的手法による既存の哲学理論の検証や、哲学的な問題を考える際の心のメカニズムの解明、従来の哲学研究の方法論そのものの問い直しなど、多様な方向性を持つ。認識論、言語哲学など各分野の代表的な研究を紹介し、課題と可能性を展望する。 はしがき[鈴木貴之] 第1章 実験哲学とは何か[鈴木貴之] 1.1 哲学と事例の方法 1.2 事例の方法から実験哲学へ 1.3 実験哲学の広がり 文献案内 第2章 知識の実験哲学[笠木雅史] 2.1 実験哲学の開始とその後の展開 2.2 知識の分析とゲティア問題 2.3 ゲティア型事例についての文化比較研究 2.4 直観的判断の相違によるゲティア型事例の分類 2.5 知識の実験哲学の意義 第3章 言語の実験哲学[和泉 悠] 3.1 はじめに 3.2 「意味論、文化横断的スタイル」という論

    実験哲学入門 鈴木 貴之 編著
  • 意識の神秘を暴く トッド・E・ファインバーグ著 ジョン・M・マラット著 鈴木 大地訳

    意識や主観性、クオリアは、どのように脳内の神経活動から生みだされるのか? はたして科学で太刀打ちできる問題なのか? 前著『意識の進化的起源』で哲学・神経生物学・進化生物学の知見を総動員して「意識のルーツ」に挑んだ著者ふたりが、今度は「意識とは何か」に焦点を絞って繰り広げる知的スペクタクル。 はじめに 謝辞 第1章 どうして意識は「神秘に包まれて」いるのか? 第2章 ギャップに迫る─イメージと情感 第3章 脊椎動物の意識を自然科学で解き明かす ①心的イメージ 第4章 脊椎動物の意識を自然科学で解き明かす ②情感 第5章 無脊椎動物の意識という問題 第6章 意識を生みだす特性とは何か 第7章 原意識の進化とカンブリア仮説 第8章 主観性を自然科学で解き明かす 原注 デカルトの神秘的な幽霊の正体─訳者あとがきに代えて 用語集 引用文献 索引

    意識の神秘を暴く トッド・E・ファインバーグ著 ジョン・M・マラット著 鈴木 大地訳
  • 実践・倫理学 児玉 聡著

    倫理に正解はない、というのは当だろうか? ないと前提するのでなく、難しい問題にも説得力のある根拠によって正しい答えを求めるのが倫理学の議論である。書では、嘘をつくことや自殺、喫煙や肉といったテーマをめぐって、世論や権威にまどわされず、倫理的主張の根拠のよしあしを判断する力を身につけることを目指す。 はしがき 第1章 倫理学の基礎 1 結合性双生児のジョディとマリーのケース 2 倫理学とは何か 3 記述と規範 4 「倫理に正解はない」のか 5 倫理学の下位分類 6 直観に基づく倫理と理由に基づく倫理 第2章 死刑は存続させるべきか、廃止すべきか 1 日の死刑制度 2 死刑制度の存廃論①──賛成論 3 死刑制度の存廃論②──廃止論 まとめ 第3章 嘘をつくこと・約束を破ることの倫理 1 嘘をついてよい場合はあるか 2 義務論の考え方 3 功利主義の考え方 まとめ 第4章 自殺と安楽死

    実践・倫理学 児玉 聡著