大蔵経のデータベースと連携し「SATで検索してみる」との表示(右上)が出るようになった浄土宗全書のホームページ 浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)が宗派の経典や、同宗に関係する用語を収録した辞典を電子化し、インターネット上で公開する事業を進めている。宗派外のデータベース(DB)にも接続し、世界の仏教学者に利用してもらい、教えを広める考えだ。 浄土宗はすでに浄土宗全書と続浄土宗全書の計39巻からなる経典をデジタル化し、ネット上で誰でも見られるようにしている。大正から昭和時代に編さんされた「大正新脩(しんしゅう)大蔵経」をデジタル化し、東京大が構築しているデータベース(SAT)との連携を2017年7月に始め、どちらかのDBから、両方に記載された内容を検索できるようになった。たとえば「阿弥陀仏」と入力すると、浄土宗全書内の約7千件と、大蔵経内の約5千件の用例が瞬時に表示される。 海外でも知ら