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ブックマーク / cruel.org (11)

  • 『MagX』山形浩生連載 2010

    Mag X 連載「山形浩生の世界を読み解く叡智:結局、そういうことだ」 (2010年) 2010年1月号 連載第9回:衣服と文化——スーツのお値段について 人が自分の所属する文化と関わる方法は無数にある。人間として生きる行為のすべてが、そうした営みの一部だともいえる。人はあらゆることに、単なる実用性を超えた意味づけを行うし、そのためには追加のコストを大量に支払うことも厭わない。 先日他界したレヴィ=ストロースの大作『神話論理』は、べ物とその料理についてのだった。べ物は、そこらの草や木の実を生でかじるだけでも来はかまわないはずだ。でも、人間はそれを敢えて料理するし、それは人間にとっては自然と文化、野蛮と人間とを区別する大きな意味を持つ行為となる。だからこそ、物のべ方や調理方法には、実に多くのタブーや、意味がなさそうなルールがあれこれついてまわるのだ。 服もそうだ。衣服は単に保温や保

    hokuto-hei
    hokuto-hei 2020/11/11
    『不景気を直すには、だれか(普通は政府)がドーンと、借金してもいいからみんなの在庫が一気に捌けるくらいのでかい買い物をすればいい。』10年前の記事
  • 『MagX』山形浩生連載 2012

    Mag X 連載「山形浩生の世界を読み解く叡智:結局、そういうことだ」 (2012年) 2012年1月号 連載第33回:ネット口論に勝つ方法? 今回ぼくがいただいたお題は、ネット口論に勝つ方法、というものなんだが…… この問題設定自体がまちがいのもとだ、ということは肝に銘じなくてはならない。議論は勝つとか負けるとかのためにやるんじゃない。何かもっと大きなことを実現するための手段だ。その議論されている中身についての理解を深めるとか、同じ問題について理解のちがいや誤解のもとを明らかにするとか。それを見失い、目先の勝ち負けにこだわることは、長期的には万人にとって大損にしかならない。 目先の勝ち負けに勝つ必勝方法は、ないわけではない。遙洋子という芸能人が、フェミニズムの論客として有名な東大の上野千鶴子ゼミで、議論の必勝法を教わったと著書に書いていた。自分が劣勢になったときも「わからない」と言い張っ

    hokuto-hei
    hokuto-hei 2020/11/11
    『議論で最大限できるのは、議論のどこがくいちがうのか、どこに認識の差があるのかを、その議論を見ている外野の人々にとって明確にすることだけだ。』
  • 『CarX』/『MagX』山形浩生書評連載 2008-2009

    CarX / Mag X 連載 山形浩生の書評 (2008-2009年) 2008年10月号 連載第1回:アーリック『怪しい科学の見抜きかた』書評 は自信たっぷりに結論を断言するものがウケる風潮がある。その気が特に強いのは、最近ウンカのごとくに湧いている環境問題や特に地球温暖化ネタ。関連は山ほど出ているし、最近になって懐疑論のもきちんと出るようになったのはよいことだけれど、どちらの側も声高にどなる一方的なばかりが目立ち、どこまで信用すべきか判断しづらいことが多いのだ。 その中でこのは、地球温暖化説だけでなく、それ以外にも議論の分かれる各種の話題を八つとりあげ、まじめにきちんと検討したなので、作者がどんな視点でものを見ているかがわかる。たとえば超能力、天地創造説、宇宙人、偽薬(プラシーボ)などについて、結論ありきで一刀両断するのではなく、各種の証拠を網羅的に見て、判断も白か黒かの

    hokuto-hei
    hokuto-hei 2020/11/11
    『今のお金というのが、昔のように金や銀といった物の裏付けを持たない、相互のお約束』『それは経済を大きくコントロールする手段』
  • ISISについて:池内恵と対談

    イスラム国躍進の構造と力 『公研』2014年10月号 「対話」 池内恵 VS 山形浩生 山形:イスラーム国の人たちの言動や行動を見ると、ずいぶんと前近代的で昔に戻ったかのような印象を受けます。その一方で彼らの意識には、中東の民主化への動きとも言える「アラブの春」が大きく関係しているのだと思います。池内さんは今回のイスラーム国の登場と「アラブの春」の関係をどのように捉えていらっしゃいますか。 池内:「アラブの春」が一回りしたことで中東地域に生まれた環境は、イスラーム国にとって非常に都合の良いものになりました。その環境と言うのは、中央政府の揺らぎ、弱体化であり周辺領域の統治の弛緩です。そこに、元来イスラーム国が依拠するイスラーム過激派の戦略論がぴたりと合わさった。9・11テロに対して、アメリカは大規模な対テロ戦争を展開し、イスラーム過激派は軍事的にも情報的にも経済的にも追い詰められました。それ

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    hokuto-hei 2015/01/25
    『マイクロソフトはフリーソフトをどうやって潰すかという戦略を考えたことがあるんです。ひょっとしたら、そうした戦略を応用することで何かできるかも』
  • ケインズ『要約 一般理論』(ポット出版)解説

    要約 ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』(ポット出版)解説 山形浩生 (2011、初出要約 ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』(ポット出版)) pdf 版はこちら 目次 はじめに ケインズってだれ? ケインズは『一般理論』で何をしようとしたのか? 一般理論の主張とその活用 ケインズ経済学の興亡 リーマンショックとケインズの復活 『一般理論』と経済学の未来 謝辞 はじめに というわけで、『一般理論』を一通りまとめたから、あとはみんな読んで勉強してね……といいたいところだが、みなさんの横着ぶりはよく知ってる。それに、『一般理論』は当時の経済学者を主な読者として、当時の世界経済の状況の中で書かれたものだ。その中で、いろんなことをやろうとしているので、結構とっちらかっていて、パッと通読してわかるものじゃない。 そのうえ、ケインズ経済学は、その後いろいろ歴史的にもまれている。書が出たあとの

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    hokuto-hei 2014/05/12
    『だめなやつは首をくくって当然、ゾンビ労働者はあの世に退出願って優秀な人だけ残れ、なんてことはいえない。』本音ではそう想っている連中はそれなりにいそうだ。
  • ニュートン卿情報ページ

    原ページ (2001-2007頃) ご尊顔いくつか アイザック・ニュートン卿情報ページ このサイトは、インターネット上のアイザック・ニュートン情報ページナンバーワンです! * アイザック・ニュートン卿に関する事実でぼくが見逃したものがあれば、delazach@hotmail.com までメールよろしく。またこのページの情報を使って学校のレポートを書いた人は、成績を教えてほしい。他の人のためにページ改善に役立てるので。 はじめに このページは、現代最高の数学者アイザック・ニュートン卿についてレポートを書いたりもっといろいろ知りたかったりする人向けの情報提供ページだ。このページに書いてあることの多くは、教科書では平然と否定されていたりする。でもニュートン卿を深く研究してきたぼくは、これまで知られていないいろんなことをつきとめた。まあとにかく、書の情報をどれでも論文や卒論、会話なんかに使ってほ

    hokuto-hei
    hokuto-hei 2011/07/31
    翻訳のせいもあるのか、2chのコピペのノリ//割と面白かった
  • ツイッターのhga02xxって、あれホントにあの日垣隆なのか??!!- Irresponsible Rumors 2011

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2011/6 なぜかスタバの全店で、シナモンが引き上げられている。どうしてだろう? 毒入りシナモンでも出回ってるのか?(2011/6/22, id) ときどきツイッターって挙動がよくわからなくて困惑することがある。実は『ぼくらはそれでも肉をう』についてこんなご指摘 (画面) をいただいた。まちがっている箇所をうかがったところ、ツイート削除のうえご人のブログでご回答をいただき、二つほど例をもらった……はずが、ツイートはなぜか復活 (よいことです)、コメントも消えている (キャッシュには残っているので、夢ではないはず。これはこの人が意図的に消したんだろう)。ツイッターって消したコメント復活できるの?(付記:削除して

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    hokuto-hei 2011/03/16
    非常事態にこそ、その人の真価が問われるわけだ
  • The Economist と Janes を見る限り、今回のウルムチの状況というのは - Irresponsible Rumors 2009

    最近の噂 風の噂ではございますが…… なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。 2009/12 マレーシアで、「おまえの下は分厚い」と怒られる夢を見た。……なんだったんだろう。 が、ベッドが快適なのでそんなに夢を見ない。ジャカルタの日航ホテルの後では、KLのシェラトンは天国のようで(お値段もそれ相応ですが)、部屋のドアを開けた瞬間、あまりの広さに部屋をまちがえたのかと思ったほど。ホテルの横の通りがなんだかバー&クラブ街で、久々にクラブを三軒はしご。手首にスタンプ押してもらうのも久々だなあ。どこも、金曜の夜一時過ぎても人の入りはそこそこ。外にはいっぱいたむろしているんだけれど。どこでもだれも踊っていないので、少し興ざめ。その通りでも、五、六軒あるクラブのうち半分が改装か売りに出ていて、経済成長

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    hokuto-hei 2009/09/07
    『すでにまちがっていると自分でも知っていることを書き散らして金を取り、読者を、そして自分自身をだます道を選んでいる。』←タバコ中毒になるとここまで情けなくなるのか。
  • CUT 97.06 茂木健一郎 Do Your Homework!――思いつきの仮説だけでは、脳も心もわからない。

    「脳とクオリア:なぜ脳に心が生まれるか」(茂木健一郎、日経サイエンス社)。魅力的なタイトルだ。人になぜ意識があり、心があり知能があるのかは、未だ謎である。人工知能的なアプローチは先が長そうだし、脳自体の研究の成果もまだ断片的で、認識や記憶の仕組みすらよくわからない。核心に迫るには当分かかりそうだ。そこへいきなり丸の「心」についての理論! 「なぜ脳に心が生まれるか」! それが \3,200! 徳間じゃなくて日経サイエンス社から出てるんなら、そこそこまともなだろうし…… が、まるっきり期待はずれなんだ、これが。「なぜ心が生まれるのか」は結局説明されないばかりか、その見通し仮説すらろくに出しやがんねぇ。JARO に言いつけるぞ! 「クオリア」というのは、人間がいつも感じている、ことばじゃ表現しきれない生々しいアナログな感覚のこと。それを「『神経細胞の活動から説明することが、心と脳の問題の核心

    hokuto-hei
    hokuto-hei 2009/05/10
    最初からダメな人
  • Illegal Translation of Jared Diamond Guns, Germs and Steel Further Readings

    Jared Diamond "Guns, Germs and Steel" Further Readings を勝手に訳したぞ。 山形浩生 どうでぇっ、20世紀中に完成したぜ! Prologue, 1 章 by 山形浩生 <hiyori13@alum.mit.edu> 2-3 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 4-10 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com>, 山形浩生 <hiyori13@alum.mit.edu> 11 章 by 内藤泰宏 <naito.yasuhiro@nifty.com> 12 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 13-14 章 by 平野 良貴 <hhirn@hotmail.com> 15 章 by Sota Kamaike <sota-k@ops.dti.ne.jp> 16-17 章 b

  • CUT 2003/02 Book Review

    マグル科学の魔術的起源と魔術界の衰退に関する一考察。 (『CUT』2003 年 7 月) 山形浩生 近年におけるマグル科学の進歩には著しいものがある。過去数世紀――われわ れ魔術師においてはほんの2世代ほどの間――にかれらの科学が実現した各種成 果の驚異についてはここで改めて述べるまでもないであろう。電球や電話といっ た道具は、マグル科学のほんの片鱗でしかないが、それが一部の魔術師たちをも 魅了するとともに、便利に利用されていることはまぎれもない事実である。もち ろんこれらを上回る魔術は存在するものの、日常的に利用できるものではなく、 このため魔術界では未だにランプや伝書動物などの前近代的なツールが生き残っ ている有様である。 その一方で、学問としての魔術の進歩はきわめて遅々たるものであったと言わ ざるを得ない。手法的な面においては、マグル科学における体系的な実験・検証 手法はまったく採用

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