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ブックマーク / t-hirosaka.hatenablog.com (51)

  • 石川達三『人間の壁』 - 恐妻家の献立表blog

    少し前に『人間の壁』を読んだ。石川達三の小説である。 今、手元にがないのでうろ覚えで書く。以下、ストレス解消のための戯言なので、間違いがあっても気にしないように。 石川達三『人間の壁』は、五〇年代後半の勤評闘争を背景として、1957年の佐賀県教組事件を題材にした作品で、1957年の八月から1959年の四月まで朝日新聞の朝刊に連載した新聞小説で、1959年には映画化されている。つまり、石川は同時代の、目の前で起きた事件を取り上げたのであって、解説などによると現地でていねいな取材をして執筆に取り組んだという。だからこの作品は、あくまで小説とはいえ社会背景についての情報がてんこ盛りでドキュメンタリー的要素も濃い。 財政再建のため教育への支出を削減する、そのために教師の人員整理をする、その際には組合関係者や女性をねらい打ちにする、という行政の方針により、夫が組合幹部であった女性教師が退職勧奨を受

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  • 香港の友人へ・新年のご挨拶 - 恐妻家の献立表blog

    新年のご挨拶を申し上げます。 ふつう、日の正月の挨拶は「あけましておめでとうございます」とか「謹賀新年」とか、祝意を表す言葉を交えるものですが、どうも素直に新年を祝う気分になれません。 もっともこれは私一人のことではないようです。 元旦にある方からいただいた年賀状には次のようにありました。 年末の選挙を経てこの国の将来を思うと、とても「おめでとう」とは言えなくなってしまいました。ほんとうに「おめでとう」と言える日が来ることを願って。 私もまったく同感です。 他にも、例えば社会学者の上野千鶴子氏が京都新聞に寄せたコラムは次のように書き出されています。 暗い時代が始まる。脱原発派と護憲派、ジェンダー平等派にとって。教育現場にとってもだ。インフレ、借金、東アジアの緊張、貧困と格差、弱者切り捨て…亡国政権の始まりだ。 私どもも暗い時代をどう生き延びるか、いずれにせよ今年が正念場になるだろうと暗澹

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  • 教科書の知られざるゆがみ - 恐妻家の献立表blog

    宗教学者による教科書論である。 教科書の中の宗教――この奇妙な実態 (岩波新書) 作者: 藤原聖子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (17件) を見る書によれば、現行の高校公民科「倫理」の教科書は、「宗教に関する記述が中立的・客観的」ではなく「政教分離の原則を踏み越えて」おり、「宗教心の注入だけでなく、特定の宗教に関する不用意な価値判断、偏見・差別が随所にみられる」という。 大学で比較宗教学を講じる宗教学者が、なぜ教科書問題に取り組んだか。 著者によれば二つのきっかけがあった。第一は「世界の公教育で宗教はどのように教えられているか――学校教科書の比較研究」というテーマの共同研究に参加したことであり、その成果は『世界の宗教教科書』(大正大学出版会)や著者による『世界の教科書でよむ〈宗教〉』(ちくま

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    holyagammon 2011/10/26
    "「倫理」の教科書は、「宗教に関する記述が中立的・客観的」ではなく「政教分離の原則を踏み越えて」おり、「宗教心の注入だけでなく、特定の宗教に関する不用意な価値判断、偏見・差別が随所にみられる」"
  • 市中の虎、再び - 恐妻家の献立表blog

    某所で、放射能は心配ないかのような話を振りまいていた山下俊一という学者について、師弟関係をさかのぼると、戦時中細菌兵器開発のための生体実験を行なった731部隊の関係者にたどりつくという指摘をしているブログが紹介されていた。そのブログの記事自体もいささか性急なように思ったが、そのあとのやりとりに唖然とした。 まず、当該ブログの紹介者は、ツイッター等での拡散には慎重にならざるを得ない旨ことわって賛否は留保している。こういう見解もありますよ、との意図だろう。 これに対する最初のコメントは、人脈をたどると731部隊に行きつくことを確認したうえで、そのブログの記事を肯定している。 第二のコメントは、山下氏が731部隊で活躍したことは広く知られており、福島での彼の言動も当然という趣旨の書き込みである。 第三のコメントは、731部隊の関係者が東京裁判でも起訴されなかったのは、米国の思惑によるものだという

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    holyagammon
    holyagammon 2011/10/09
    "まったくありえないことを、広く知られていると言ったり、噂では聞いていたと納得したりするとはどういうことだろう。"
  • 1984年の浅田彰 - 恐妻家の献立表blog

    これから息の詰まるような繁忙期が続く予定なので、先んじて息抜きをしておこうと思い、春先に話題になっていた『魔法少女まどか☆マギカ』というアニメーションドラマを視聴。 とても面白かった。 私はこのジャンルの熱心なファンではないので、批評はおろか感想もたいしたことは言えない。 作品から直接連想したというよりも、作品から受けた刺激がきっかけとなってあれこれ考えていたら、ふと浅田彰氏の発言を思い出した。 以下、雑誌『理想』1984年8月号掲載の「流体と結晶」と題された座談会記録からメモしておく。 図式としてはほとんどホッブスなんかと近くなっちゃうわけですよね。ホッブスなんかの場合には、欲望というのは個別的な欲望であった。それがジラールにおいてはミメーシス的欲望に置きかえられている。しかし、いずれにしても、そういう欲望を持ってぶつかり合う諸個人たちのありようというのは、解きほぐしがたい矛盾をはらんだ

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  • 市中の虎 - 恐妻家の献立表blog

    震災以後、政治について語ることがすっかり嫌になってしまった。 その最大の理由が、政局報道の過熱と偏向である。偏向した政局報道の蔓延というべきかもしれない。 政局報道の偏向については説明すると長くなるので省略するが、一言でいえば、憶測をまじえた記事がニュースとして流れている。こうした情報環境下では、私のような一般市民が政治についてまっとうな判断を下すのは、事実問題としてはかなり困難だ。これについて私はまったく悲観的である。 『韓非子』に市中の虎の逸話がある。 書き写すのが面倒くさいので、ネット上の中文をコピーするが、語学音痴の私は中国語は読めない。 龐恭與太子質於邯鄲,謂魏王曰:“今一人言市有虎,王信之乎?”曰:“不信。”“二人言市有虎,王信之乎?”曰:“不信。”“三人言市有虎,王信之乎?”王曰:“寡人信之。”龐恭曰:“夫市之無虎也明矣,然而三人言而成虎。今邯鄲之去魏也遠於市,議臣者過於三人

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    holyagammon
    holyagammon 2011/09/03
    "3.11の福島で明らかになった原発の危険性を認識しているかどうか、これは今後、政治家(あるいは公的に発言する人)の言動をチェックする上でのリトマス試験紙になる。"
  • 逆オリエンタリズム - 恐妻家の献立表blog

    先だって、「Web評論誌『コーラ』14号」掲載のST氏のデリダ論「継承と隔たり――いかにしてデリダは/を継承するか」に簡単なコメントを寄せさせてもらった。 http://sakura.canvas.ne.jp/spr/lunakb/gendaisisou-1.html 読み返してみると、あまりに簡単にすぎて恥ずかしい。 そこで、ST論文を読んで思い出したことを少し書きとめておきたい。 ST論文の最後はこう締めくくられていた。 だから私たち「日人」が、デリダを継承するならば、デリダに対して未だ西洋の内に留まっているという批判を向けて満足することはできず(外を安易に想定することでデリダ批判者たちが尚も西洋的思考に陥る逆説と循環を先に見たから)、自分たちが日の内にいると確信したり(例えば自己同一性)その外に出られる(例えば普遍性、範例性)と確信することはできない。 これに関連して、思い当たる

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  • 中空構造論への疑問 - 恐妻家の献立表blog

    「海幸・山幸の話」のように、海外にも類話が分布している伝説を取り上げて、それを日神話として語るためには、日以外の地域で伝えられているよく似た伝説と比較し、日で伝えられているものならではの特徴を取り出すことが不可欠だろう。それなしには「海幸・山幸の話」を「日神話」として語ることはできないはずである。 そんなことは思いもよらなかったというのなら話は別だが、河合氏は他人の説を引いただけとはいえ、自ら「インドネシアから西部ミクロネシアにかけての地域に類話の多い」ことを指摘しているのである(この点については後でまた触れる)。 ところが「海幸・山幸の話」を論じた部分で河合氏が比較の対象として持ち出しているのはギリシア神話と聖書だけなのだ。ヘレニズムとヘブライイズム、西欧文化の源泉と自国の文化を比較する、これは非常に近代的な感覚ではないだろうか。脱亜入欧という言葉が頭に浮かぶ。これは中国人に読ま

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    holyagammon 2010/09/08
    次男が火須勢理命
  • 怪談・亡霊武者 - 恐妻家の献立表blog

    寝苦しい夜が続くので、趣味で続けているメモから一つ。 福井県福井市には、福井県庁のある旧福井城址の他に、もう一つの城跡、北の庄城址がある。北の庄城とは、織田信長から越前四九万石をまかされた柴田勝家の居城である。勝家はこの地に安土城とならぶ豪壮雄大な城郭を築き、信長の妹で戦国一の美女とうたわれたお市の方をに迎え、北陸支配の拠点とした。信長の死後、勝家と羽柴秀吉との間で主導権争いが起こり、賤ヶ岳の戦いに敗れた勝家は北の庄城に立て籠もり、お市の方の三人の連れ子(茶々・お初・お江)を落ちのびさせた後、城に火を放ち、お市の方とともに自害して果てた。壮麗な北の庄城も灰燼に帰した。現在は出土した石垣が残るのみである。幕末の頃、名君とうたわれた福井藩主・松平春嶽によって北の庄城丸跡とされるあたりに勝家・お市夫を祀る柴田神社が建立され、現在はその並びに資料館と城址公園がある。 かつては勝家の命日に当た

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    holyagammon
    holyagammon 2010/08/24
    市内の橋にも亡霊武者の話がありまして、そこは南北朝期の古戦場。/学生のとき渋谷付近で226226とかいって怖がられていたなそいえば。
  • 義父の沈黙 - 恐妻家の献立表blog

    長崎新聞の記事から。 核廃絶「できない」4割、抑止論が壁 長崎新聞社被爆者アンケート http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100809/02.shtml この記事の最後に以下のような記述があった。 今もケロイドに悩み「一度ノースリーブを着てみたい」と告白する記述もあった。 周囲の目なんてお気になさらずにお召しください、と申し上げたいところだが、そうもいかないのは被爆者二世の婿としては承知している。 私の義父(の父)は、長崎の被爆者である。身内のことだが、もう半世紀以上前のことなのであえて「歴史」というカテゴリーで記しておく。 義父は当時、熊大学の前身であった理工系の学校の学生だったが、勤労動員で派遣された先が長崎の工場だった。 幸い義父は九死に一生を得たが、たまたま建物の外にいた学友は行方不明になったままだそうである。 爆風で半壊した工場から脱出した

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  • 政治音痴の戯言 - 恐妻家の献立表blog

    サヨクの人とかから糾弾されるのが怖いので政局ネタにはふれないようにしているのだが、なんとなく感じていた不安をkechackさんが上手く言葉にしていらしったので、思わずブックマークしてしまった。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20100412/p1 中田前市長は青年将校的な性格で、新自由主義的な思想を持っているが、国家主義でとは違う。この程度の立ち居地なら民主党にもゴロゴロいる程度だ。しかし、山田宏杉並区長は国家主義的な右派で、自分の思想信条に基いた政策を実行しなければ気がすまないタイプだ。 政局にはほとんど関心がないので、どの議員がどういう政策理念をとなえているかなどは詳しく知らない。けれども、新自由主義と国家主義がセットになったとき、非常に危ういことになるのは経験上知っている。 自由主義といい、国家主義といい、私はその政策の全てを全否定しているわけでもない。

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  • ちょっと気になる - 恐妻家の献立表blog

    ネットのニュースでこんなのがあった。 http://news.nifty.com/cs/domestic/governmentdetail/kyodo-2010030401000590/1.htm 自民党憲法改正推進部は4日の会合で、徴兵制導入の検討を示唆するなど保守色を強く打ち出した論点を公表した。これを基に議論を進め、憲法改正の手続きを定めた国民投票法が施行される5月までの成案取りまとめを目指す。論点では「国民の義務」の項目で、ドイツなどで憲法に国民の兵役義務が定められていると指摘した上で、直接的な表現は避けたものの徴兵制復活を思わせる主張を盛り込んだ。 「直接的な表現は避けたものの徴兵制復活を思わせる主張を盛り込んだ」とあるので、ニュアンスに違いがあるのかもしれないが、ちょっと気になるニュースである。 追記 もし、このニュースが当であるならば、徴兵制のねらいは国防そのものではなく

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  • 交換的正義と配分的正義 - 恐妻家の献立表blog

    先日、ある講演会で、交換的正義と配分的正義という言葉を聞いて、ありゃアリストテレスだったよなあと『政治学』や『ニコマコス倫理学』をめくってみたけれども、ここのところ忙しくて読書に打ち込めず、両者の位置づけがよくわからなかった。 それならばお手軽な新書の解説はというと、岩田靖夫『いま哲学とはなにか (岩波新書)』では並列的に記されており、学生時代以来、手元に置いて便利してきた山光雄『アリストテレス――自然学・政治学 (岩波新書)』では交換の正義を「或る意味では、配分の正義の一種とも見ることができよう」と位置づけているが、これもなんだかよくわからない。そこで、アリストテレスならもしや神学者の方が詳しくはないか、と気づいて、都合よく書店にならんでいた稲垣良典氏の新刊を開いたら、ありがたいことに手際のよい解説が出ていた。 トマス・アクィナス 『神学大全』 (講談社選書メチエ) 作者: 稲垣良典出

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  • 最近来たメール - 恐妻家の献立表blog

    書道の先生からこんなメールが来ました。 全略 山田里見 なんとも大胆な略し方だこと。 大好きだったテレビドラマ「TRICK」のメールマガジン。また、新作が放映されるのでしょうか。主役をはった仲間由紀恵は、今は雑誌記者役で頑張っているけれども、やっぱり山田奈緒子が見たいもの。 主題歌を歌っていた鬼束ちひろはどうなったのだろうか。 続報 『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』 2010年春公開 映画の宣伝でした。てっきりテレビ放映だと思っていました。あるいは今放映している「アンタッチャプル」に阿部寛がゲスト出演するとか(ないない)、いちばん楽しみなのは、ごくせんvs.ドラゴン桜の顔合わせなのだけれど…(もっとありえない、局が違うから)。 まあ、映画でもいいや。

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    holyagammon 2009/11/11
    全略って・・・
  • わらし様はご無事か? - 恐妻家の献立表blog

    たいへんなことになった。 読売新聞の記事より。 「「座敷わらし」老舗旅館炎上…宿泊客ら無事」http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091004-OYT1T00716.htm?from=main4 4日午後8時20分頃、岩手県二戸市金田一の旅館「緑風荘」=五日市和彦さん(72)経営=から出火、木造2階同旅館計約2600平方メートルを全焼した。 二戸消防署などの発表によると、客の横浜市の男性公務員(28)が2階から逃げようとして飛び降り、足に軽傷を負ったが、ほかの客20人と従業員ら9人は近くの旅館に避難して無事だった。 緑風荘には、東北地方に伝わる子供の姿をした精霊で、姿を見た人は幸せになると言われる「座敷わらし」が出るとして全国的に知られる「槐(えんじゅ)の間」がある。 宿泊客の名古屋市中川区、会社員宇佐美俊浩さん(41)は「大浴場近くを通ったら、

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  • 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会について - 恐妻家の献立表blog

    この「教育法「改正」反対」という見出しを使うのは久しぶりです。 かつて政府が教育法を改正しようとした時、私はこのブログでも改正に反対であることを表明しました。 実を言うと、これを書いている2009年現在での私は、教育法改正に賛成の立場にあります。2006年12月に同法が改正されて以来、現行法は再改正されるべきだと考えているからです。旧法に戻せではなく、再改正を言うのは、旧法は現行法にくらべれば格段に優れたものではあったけれども、それでもどこにも問題がないかというとそうでもなかった。だから、可能であれば、公教育の理念法として、よりマシな方向に向けて再改正すべきである、というのが、現在の私の考えです。もっともそう考えているのは私一人ではありません。 それはさておき、今回、[教育法「改正」反対]のタグを使って書き留めておこうとしているのは、その件についてではありません。 今さら足

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  • 運動至上主義 - 恐妻家の献立表blog

    しばらく前に読んだあるネット上の記事に「フランスの「専門家」たちは、「運動至上主義」の悪い点をあげつらうことから外にまったく出ようとしなかった」という言葉があって、それに引っかかった。その記事の主張に異論があるわけではないのでトラックバックはしない。 しかし、社会運動の盛んなフランスでの事情はいざ知らず、この日で「「運動至上主義」の悪い点をあげつらうことから外にまったく出ようとしな」いというのは感心できないが、逆に「「運動至上主義」の悪い点をあげつらうこと」をまったくしないのもおかしな話だ。 「運動至上主義」という言葉が適切かどうかはわからないけれども、社会運動に参加することそれ自体を自己実現のツールとしているような人たちがいる。そういうタイプの人たちの存在を一概に否定しようというのではない。誰にだって趣味というものはある。 しかし、原則としては、市民運動・社会運動とは、何らかの問題を解

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  • 子ども手当 - 恐妻家の献立表blog

    先日、ある論者による民主党マニフェストの教育政策評価について苦情を言った。 http://d.hatena.ne.jp/t-hirosaka/20090823/1251000136 私には首をかしげるところのあったものだったが、これを評価する向きもあるようなので、もう一つ指摘しておく。 この論者は、「子ども手当」を「子育て・教育の「構造改革=市場原理主義」からの転換」として高く評価している。 今回の民主党マニフェストの目玉といえる、子ども一人当たり月2万6000円(年額31万2000円)の「子ども手当」は、教育政策というよりも「子育て支援」の性格が強いものであるが、広い意味での教育への公的助成と見ることが可能である。ここに約5・3兆円という現在の防衛費以上の予算を投入することが提案されたことは、民主党が「子育て・教育」への予算増額を今回のマニフェストの大きな柱としたことを明示している。 月

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  • 今夜、池袋で - 恐妻家の献立表blog

    昨夕、今朝の新聞はどれも失業率が最悪の5.7%に達したと報じていた。 関連して、時事通信のニュース「1〜7月の自殺1万9859人=すべての月で昨年上回る−警察庁」http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/jiji-28X766/1.htmによると、自殺者は「12年連続で3万人を超え、過去最悪だった2003年の3万4427人に迫るペースが続いている」ということらしい。 インフルエンザの流行も始まったようだ。私も朝からどうも熱がある。 このところ地震もたてつづけに起こった。 おまけに週明けには台風も来るらしい。踏んだり蹴ったりである。 そして、明日、投票日を迎える総選挙は民主党が優勢を維持しており、政権交替がなされる可能性が高いという。 こうやって並べると、なんだか天変地異が起きているような印象があるから不思議だ。インフルエンザの流行ですら

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  • 我田引水 - 恐妻家の献立表blog

    ある論者が某サイトで民主党マニフェストの教育政策を評価していたが、違和感がある。 誰かを論難することが目的ではなく、むしろ自戒のためのメモなので論者の名前は伏せる。 この論者は冒頭で次のように言う。 今回の民主党マニフェストの全体としての特徴は、前原誠司代表時には、自民党以上に明確な市場原理主義政策をとっていた民主党が、そこからの明確な離脱を宣言しているということである。これは小沢一郎代表就任以後、とりわけ前回の参議院選挙前の2007年4月以降、「生活が第一」をスローガンに掲げ、憲法「改正」を当面棚上げし、民主党が構造改革と軍事大国化を批判する方向での路線転換を行い、それによって参議院選挙で与野党逆転を果たしたことによる影響の延長上にある。 この2007年4月における民主党の路線転換の背景には、2003年以降全国に広がった教育法・憲法改悪への労働者・市民による反対運動、また構造改革の推

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    holyagammon
    holyagammon 2009/08/23
    ”、民主党は少なくとも教育基本法に関しては路線転換はおろか見直しすらおこなっていない。”