国内建機各社が、そろって部品交換や修理などのアフタービジネス事業を強化している。コベルコ建機は1日付で「アフターセールス本部」を新設。コマツや日立建機、住友建機もそれぞれ独自開発した車両稼働情報収集システムを活用し、成果を上げている。アフターセールスは新車販売に比べ、短期的な売り上げ規模は小さいものの利益率は高い特徴があり、各社とも収益貢献が期待できる“宝の市場”として開拓に力を入れている。(編集委員・嶋田歩) 「これまで我々は商品開発で差別化し、売り上げを増やしてきたが、そうした考え方を改める必要がある」。コベルコ建機のアフターセールス本部長に就いた絹川秀樹取締役執行役員は新車販売第一主義からの脱却の必要性を強調する。理由はこうだ。各社の技術水準が向上し、革新的ショベルを市場投入しても短期間でライバル機が出てくる現状では、結果的に価格競争に陥らざるを得ない。当然、収益性は低下する。部品や