かつて、いまのような果てしない砂漠ではなく、緑の草原と豊富な水に恵まれていたサハラ地方。 そこで見つかった約7,000年前の人骨を解析してみると、私たちがよく語る“出アフリカ(おおよそ5万~7万年前・研究によって諸説あり)”の物語には収まりきらない、新たな人類の姿が浮かび上がったのです。 ドイツのマックスプランク研究所(MPI)で行われた研究によって、サブサハラ系ともヨーロッパ系とも異なる“独自のDNA”を受け継ぎながら、すでに牧畜を行っていたかもしれない人々が存在していることが示されました。 いったい彼らは誰で、どのように過去とつながり、そしてどんな道をたどってきたのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年4月2日に『Nature』にて発表されました。
