フランス空軍は19日、航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で、空自との戦闘機による共同訓練を実施した。日仏2国間の戦闘機訓練は昨年7月に空自新田原基地(宮崎県新富町)で行ったのに続き2回目。フランスには、インド太平洋への関与を一層強化し、中国やロシアなどの現状変更勢力を牽制する狙いがある。 19日、仏空軍の約220人が百里基地に来訪。共同訓練は20日までの日程で、ラファール戦闘機2機、空中給油輸送機や輸送機などが参加する。仏空軍は日本での共同訓練後、オーストラリアに寄航し、現地でも空自との共同訓練に臨む予定だ。 フランスは南太平洋にニューカレドニアやポリネシアなどの領土を保有しており、インド太平洋を「戦略的利益を有する地域」と位置づけて関与強化を図っている。 セトン駐日仏大使は、日本との安全保障協力を強化する狙いについて、中露などを念頭に「戦略的な競合相手の国々に対する一つの意思表示だ」と