北海道で新種の鉱物が見つかり、「北海道石」と命名したと、化学企業が出資する相模中央化学研究所(神奈川・綾瀬)と東海大、大阪大の研究チームが26日、発表した。紫外線を当てると鮮やかな黄緑の蛍光を発するのが特徴だ。 チームによると、北海道鹿追町と愛別町の山林で採取された。22年に成分を調べ、紫外線により蛍光する炭化水素と突き止めた。地層中の植物の化石が地下の熱を受けてできたとみられ、同じく化石が由来とされる石油の生成の仕組みを解明する手掛かりになる可能性がある。国際鉱物学連合に今年1月、新鉱物として承認された。今後、北海道大総合博物館(札幌市)など道内の施設で展示される予定。