東宝製作による約12年ぶりの日本版『ゴジラ』シリーズ最新作にして、大ヒットアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が脚本・総監督を務めた『シン・ゴジラ』。特撮ファンはもちろん、多くの「エヴァ」ファンからも注目を浴びる話題作に、庵野総監督はどう立ち向かったのか。映画本編では描写されることのなかった参考用イメージ図(作画:林田裕至)の数々や資料写真、庵野総監督を支えた盟友たちの証言を追いながら、『シン・ゴジラ』の裏側を探っていきます。(取材・文:神武団四郎) ■林田裕至(『シン・ゴジラ』美術担当) ■“映画的アレンジ”を排除した美術 本編では描かれない、林田による『シン・ゴジラ』参考用イメージ図。(C) 2016 TOHO CO.,LTD. 美術監督として、『シン・ゴジラ』の世界をデザインしたのが林田裕至だ。日本アカデミー賞・最優秀美術賞を受賞した『十三人の刺客』『TOKYO TRIBE』