現実世界とは異なる架空の仮想空間サービス「メタバース」はとにかく注目を集めている。その概念は新しいものだ。 実際にメタバースが何なのかを理解している人は少ないだろう。事実その共通認識はまだ曖昧で、明確な定義もこれから作られていく感じだ。 さまざまな企業がメタバースの方向性を探っている段階だが、ここではメタバースの本質が何で、現実世界はどのように変わっていくのかを見ていこう。
「現実」だと思っているものは実はつくりもの 「もともと私たちは現実そのものを見ているわけじゃないんです」 VR研究の第一人者である舘暲たちすすむさん(東京大学名誉教授)は穏やかに語った。 かつてカントも指摘したように私たちは物自体を認識しているわけではない。視覚としては電磁波のうち、光と呼ばれる400~750ナノメートルを検知するだけ。聴覚も空気振動のうち、わずか20~2万へルツという限られた音波を感知し、それらが脳内に現わす写像を認識しているにすぎないらしい。 「私たちは三次元空間の中に居るのではなく、頭の中に三次元空間をつくり出しているんです。だったら同じメカニズムで頭の中に空間を再構築すればよい。それがVRです」 私たちが「現実」だと思っているものも実はつくりもの。同じつくりものなら技術によってつくり出せるということなのだ。 視覚の場合、色は赤緑青の三原色で再現できるし、距離感も表示
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