半減期 1,570万年 崩壊方式 ベータ線を放出して、キセノン-129(129Xe)となる。低エネルギーのガンマ線が放出される。 生成と存在 長寿命の人工放射能。天然では、大気中で宇宙線とキセノンの反応によって生成し、ウラン鉱などに含まれるウラン‐238(238U)の自発核分裂によって生じる。いずれの場合にも、生成量は多くない。 人工的には、核分裂による生成が重要である。1メガトン(TNT換算)の核兵器の爆発で、19億ベクレル(1.9×109Bq)が生じる。1回の核実験による生成量は大きくないが、度重なる核実験によって大気中の存在量が倍増したといわれている。 電気出力100万kWの軽水炉を1年間運転すると、500億ベクレル(5.0×1010Bq)が生成する。 化学的、生物学的性質 地球環境で、ふつうはヨウ化物イオン(I–)または単体(I2)として存在する。単体は昇華しやすく、酸性水溶液を加