1月のづら研について、のだあやかさんが文章を寄せてくれたので掲載します。ちょっと長いので何回かに分けて。 ……………………………………………………………………………………………………………… 今回のテーマ「名前のない生きづらさ」、「顔なしの生きづらさ」、「のっぺらぼうの生きづらさ」……そもそもがとても、言語化のむずかしい、確かにそこに気配は感じるのに正体はつかめない……。とてもむずかしいテーマだと、づら研を終えたいまでも思います。
1月のづら研は、正月明け早々の6日、世間では仕事始めの日に開いた。しかも、テーマは「名前のない、顔なしの、のっぺらぼうな生きづらさ」。「何を甘えてるんだ」と怒られそうなテーマだが、「生きづらい」というとき、その背景に貧困や差別や被害体験など明確な体験があるわけではないのに苦しい、自分でもよくわからず、言語化もできない、ということがある。今回のテーマは、そのあたりに置いた。 参加者のひとりが、いま文章を書いてくれているので、くわしくは、そちらを読んでいただくとして、ここでは、「名前のない、顔なしの、のっぺらぼうな生きづらさ」が生み出されるゆえんを、少し考えてみたい。 社会学者の見田宗介が「二重の疎外」ということを言っている。いわく、貨幣への疎外があるから、貨幣からの疎外が問題になる。小難しいようだが、つまりは、おカネでしか生きていけない社会に組み込まれてしまったから(=貨幣への疎外)、おカネ
「生きづらい」というのは、ちょっと考えると変な物言いだ。カネがないとか、仕事がないとか、食うものがないとか、住まいに困ってるとか、そういうつらさなら、具体的でわかりやすい。「生きるのがつらい」って、何がつらいというのだろう? よく、わからない。たぶん、ほかに表現のしようのない、モヤモヤとした苦しさが、そこにはあるのだと思う。言葉にしがたい、つかまえにくい、それだけに苦しく、人とも分かち合いにくい生きづらさ。それは、ムカツキや暴力のかたちでしか出せないこともあって(私は、それを“お化け”と呼んでる)、身近なところでも、関係が壊れてしまったり、自分を傷つけてしまったり、そういう場面にときどき出会う。生きづらさゆえに、自他を傷つけてしまうのではなく、生きづらさからこそ、関係をつむいでいくことができないか。安直な救いを求めるのでもなく、暴発させてしまうのでもなく、言語化し、共有し、信頼を回復してい
5月1日、大阪維新の会大阪市会議員団が「家庭教育支援条例」の議会提出を検討していると公表し、各方面から批判が続出、7日には白紙撤回を表明した。しかし、この条例案は根本的に大きな問題と危険をはらんでいる。また、条例案の背後には国政での動きもある。この4月には超党派国会議員による親学推進議員連盟が発足しており、「『親学』を推進する法律の年内制定を目指し、政府に推進本部を設置することや、地方自治体での条例制定、国民運動の推進」を謳っている。大阪だけの問題ではないのだ。私たちは、大阪市条例案の完全撤回を求めるとともに、この条例案の出処である埼玉県など他の自治体における「親学」推進の取り組み、国会における議員連盟の動向にも強く懸念を表明する。
勝山実さんが、ベーシックインカムメールニュースに、「ひきこもりとBI」という記事を書いていた。これが秀逸だった。就労支援はそもそも発想がまちがっている。ひきこもり支援団体は国の助成を受けて、ゼネコンにたかる土建屋みたいになってしまっているetc...。 コムニタス・フォロは、就労支援を掲げていない。というか、支援のつもりもない。あえていうなら互助というところか。国や自治体の枠組みには乗っかっていないので、当然お金も落ちない。なのでお金には、はなはだ困っている。でも、筋は曲げたくないと思って、高楊枝くわえてふんばっている。 そもそも、就労支援というのは、新自由主義の産物だ。それまでの社会福祉=ウェルフェアを削減して、就労して自己責任でがんばる人のみを支援する。それをワークフェアというらしい。ところが、就労支援団体の人と話をしても、そういうことを驚くほど知らない。行政の枠組みがあるからというだ
提案したメンバーいわく、ネタ的コミュニケーションというのは、おもしろいネタを人と共有するようなコミュニケーション。ベタ的コミュニケーションは、そういうネタがなくても成立するコミュニケーションのこと。コミュニケーションには、その両輪があるはずだが、いまはネタ的コミュニケーションが肥大しすぎて、それだけがコミュニケーションだと思われている。それについていけない人も多く、ついているように見える人にとっても、実は苦しいのではないか、ということだった。 「自分の悩みも、ネタ化したほうが話しやすい」「体育会のノリはベタなのか?」「素の自分なんてどこにあるのかわからない」「キャラが重要になるのも、ネタ的コミュニケーションの流動性のなかで、なんとか位置づけを得たいからではないか」「ネット上では自傷行為すらネタ化されている」「二次創作やニコニコ動画など、創作活動もネタ化している」などなど、話は多岐にわたった
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