大水 善寛(Oomizu Yoshihiro) はじめに J.A.ホブソンは、経済学者としては、ケインズの評価による有効需要論の先駆者として、またレーニンの評価による帝国主義論の先駆者として、一般に知られている。そして、最近では、社会改革者として、新自由主義者として、さらに厚生経済学者等の多方面の研究者として知られるようになってきた。 このように、ホブソンの活動範囲は多岐にわたっているため、その全体像を正確にとらえることは困難である。したがって、ここでは、活動の範囲を経済理論に限定して、ホブソンの特徴を検討することにする。 ところで、ホブソンは自身でも述べているように、異端の経済学者と呼ばれている。そこで、この論文においては、その経済理論における異端性とはなんであり、またそれはなにから構成されているかを考察する。これは、ホブソンの経済理論の特徴を描写するだけではなく、これを構成している
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