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  • レゲー・オア・ノット

    レゲー・オア・ノット アメリカン・ポエトリー・コラム (5) 野坂政司 アントナン.アルトーが、ある書簡の中で、「作家の、詩人の《義務》とは、テキスト、書物、雑誌に卑怯にも閉じこもって、そこからもう出ようとはしないことではなく、反対に外に出て揺さぶり、公けの精神を攻撃することです。さもなければ彼はいったい何の役にたちましょう」(宇野邦一訳『神の裁きと訣別するため』ペヨトル工房、一九八九)と書いている。 アルトーにとっては栄光となるだろうが、彼のこの言説がまず他ならない「書きもの」として読者に運ばれ、その後の「読み」の果てに、読者がテキストの外へ誘惑されるのは素晴らしい皮肉である。 今世紀のアメリカ文学の出版状況の特徴のひとつとして、大小の差や、アカデミズム、アンチ・アカデミズム、コマーシャリズムなどの質的な違いはあるにしても、文学雑誌が大きな貢献をしてきたことを挙げることができる。中には、

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