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ブックマーク / mercamun.exblog.jp (2)

  • ナラティヴ・セラピー批判 | 社会学玄論

    社会構築主義批判2 ナラティヴ・セラピーとは,他者との会話の中において,語ることで自己をつくり,様々な問題を解決・解消しようとする心理療法である。ナラティヴ・セラピーの基原理は,社会構築主義に基づいている。つまり,現実はコミュニケーションによって構築されたものにすぎないという世界観に基づいている。 そこで,社会システム論から,ナラティヴ・セラピーを分析してみたい。まず,コミュニケーションを重視する点において,社会システム論もナラティヴ・セラピーも変わりはない。しかし,社会システム論においては,コミュニケーションの主体は心(心的システム)ではない。確かにコミュニケーションは二つ以上の心的システムが必要であるが,コミュニケーションの送信者と受信者は,人格システムに帰属することになる。 このように,社会システム論では,心的システムと人格システムを分ける。言い換えれば,「思っていること」=心的シ

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  • 社会的ドクサ論 | 社会学玄論

    少しネットで検索すると、規範意識・道徳意識によって、いじめ・非行が防止できるという俗説が腐るほど流れている。この仮説は、教育学の世界では、定番となっているようである。これを道徳規範帰属仮説と呼びたい。 また、同じくポストモダン社会あるいは成熟社会になって、価値観が多様化し、規範意識・道徳意識が希薄化してきたという言説も溢れている。これをポストモダン仮説と呼びたい。 この二つの仮説が結合し、一つの社会的ドクサをつくる。つまり、「成熟社会=現代社会では、規範意識と道徳意識が衰弱していき、そのためにいじめや非行などの青少年問題が増加しているので、子供たちには教育によって規範意識と道徳意識を植え付ける必要がある。」という言説である。 以上のような社会的ドクサの解体作業をする必要がある。社会学的に各種統計調査を参照し、道徳規範と問題行動の因果関係、相関関係を暴き、全てを道徳規範に帰着させる思考が非科

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