日本カウンセリング学会で、「いじめソリューションバンク/学校システムの活用」という発表を聞いた。残念ながら、自分の発表が控えていたため、30分しか聞けなかったが、とてもおもしろい話だった。 いじめに関してマスコミから流される情報は、「いじめは深刻である」「死にさえ追い込まれる」「学校や教師はこの問題に無力である」といった内容のものが大半である。これらの情報にさらされることによって、人々は不安を強くし、子どもたちの自殺を誘発してしまうなどの弊害もいわれている。 失敗から学ぶことや最悪の結果について考えることは、大切なことだし、文化心理学では日本人の特徴だとも言われている。しかし、よくない結果に終わった話ばかり聞くと、暗い気持ちになり、不安感や絶望感は強くなり、なかなか力強く「よし、なんとかしよう」という気持ちにはさせてくれない。 そこで考えられたのがいじめソリューションバンク、日本語にすると