青森県七戸町笊(ざる)田の旧南部縦貫鉄道七戸駅で4日、全国で唯一、動く状態で保存されているレールバスの体験乗車会が開かれ、多くの鉄道ファンや家族連れでにぎわった。 1962年に開業し、七戸町と野辺地町を結んでいた同鉄道は、97年5月で運行を終え、2002年8月で廃止された。しかし、首都圏のファンらが中心となって保存活動を続け、04年からは5月の大型連休を中心に、マニア向けの撮影会や一般向けの体験乗車会を開いている。 乗車会を主催した一般社団法人「南部縦貫レールバス愛好会」の星野正博代表は「レールバスの特徴であるシフトレバーとクラッチのある運転を運転手の後ろから楽しんで下さい」。出発式であいさつした小又勉町長も「私も何回も乗った。ガタガタン、ガタガタンという騒音とすごい乗り心地の悪さ。その悪さというか、良さを存分に味わって頂きたい」と魅力をPRした。 体験乗車は5日も午前9時から受け付ける。