1986年7月に発売された富士フイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」が今(2016)年7月1日に発売30周年を迎える。一般的なカメラが数万円する時代で、当初は「使い捨てカメラ」とも称されたが、イメージが悪いことから、やがて「レンズ付きフィルム」に統一されていた。この人気が最近復活しているという。 レンズ付きフィルムは、写真のフィルムにプラスチック製のレンズやシャッターを付けただけの簡単な構造で、ピントの調整など難しい操作をしないでもいい。富士フイルムは安価なカメラを作ろうと開発を進めたものだが、当初は難航し、「写真が撮りさえすれば良い」と発想を転換して、誕生にこぎつけたという。カメラでなくフィルムなので、数え方は「本」。1本1380円という安さもセールスポイントだった。 2012年にはピーク時の5%以下にまで 翌年には海外にも展開し、その後もフラッシュ付きのほか、パノラマ撮影や白黒撮影