名古屋城天守閣の木造復元事業で、名古屋市が目指す2022年末の完成が不透明な状況になってきた。復元工事の許可を判断する文化庁が指摘する課題への対応にメドが立たないからだ。石垣の保全、新天守閣のバリアフリー対策、現天守閣の再評価――。完成時期を維持しつつ、高いハードルをクリアするための時間は少なくなっている。■有識者の理解得られずも市は方針変えず「22年に間に合うのか」。復元に使う木材調達の契約
木造復元に伴う名古屋城現天守の閉館後の入場者確保策として、市は来月四~十五日の十二日間、空襲で焼けなかった国重要文化財(重文)の東南、西南、西北の隅櫓(すみやぐら)を初めて同時公開する。江戸時代から残る建造物で、名古屋城総合事務所の担当者は「四百年前の姿を見ることができる」と来場を呼び掛けている。
人里離れた場所にあり、鉄道という手段以外ではたどり着くことが困難な「秘境駅」。車の普及や過疎化で寂れてしまったが、地域の歴史や文化を物語る存在である。そこにしかない静謐(せいひつ)な時間。「秘境」が発散する魅力に迫る。 豊橋駅(愛知県)と辰野駅(長野県)を結ぶJR飯田線。全長195・7キロ、94の駅を約6時間半で走る同線は、険しい山岳地帯を通ることから「秘境駅巡りの聖地」と呼ばれている。人気があるのが小和田(こわだ)駅(静岡県、開業1936年)。トンネルを抜け、次のトンネルまでの短い区間にホームがある。ダム建設に伴い、集落のほとんどが水没してしまった。 皇太子妃雅子さまの旧姓と同じ字。「恋が成就する駅」として観光客でにぎわったときもある。だが平日、降りる人はほとんどいない。聞こえてくるのは風の音や虫の鳴き声だけだ。 非日常を味わうなら北海道も…
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