「京の台所」として親しまれる「錦市場」。西側の入り口に江戸時代の絵師・伊藤若冲の絵をモチーフにした大きな垂れ幕がかかっているのをご存知ですか?この垂れ幕がこの11月からリニューアルされました。 伊藤若冲とは伊藤若冲は江戸時代中期に活躍した絵師。超絶技巧による写実的な描写と色鮮やかな花鳥画で知られます。 明治以降は忘れられた存在でしたが、近年再評価され、平成以降になって人気が爆発したという珍しい絵師です。 伊藤若冲と錦市場の関係錦市場になぜ伊藤若冲の垂れ幕がかかっているかというと、伊藤若冲が錦市場の青物問屋(八百屋)の出身だからなんです。 そのため、錦市場の西側入り口にはこのように生家跡であることを示す資料が掲げられています。 錦市場の青物問屋「桝源(ますげん)」の長男として生まれた若冲は、幼少期から優れた画才を発揮。狩野派・琳派を学びますが、やがて独自の画風を生み出します。 1度は家業を継