重要文化財が多く残る名古屋市が映画やドラマのロケ地として人気だ。昨年放送のドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」や4月から放送されているNHK連続テレビ小説「虎に翼」は、いずれも市内の国指定重要文化財の建物で撮影が行われた。名古屋のレトロな建築物が隠れた主役となって「聖地巡礼」を盛り上げている。「虎に翼」で一躍有名に 名古屋市市政資料館名古屋市市政資料館名古屋市市政資料館は「虎に翼」で「東
鉄道・運輸機構(JRTT)は、公式サイトに「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)詳細駅位置・ルート図(案)ご説明資料」を公開した。8月7日に行われた北陸新幹線の与党整備検討委員会で了承され、8月8日の「北陸新幹線事業推進調査に関する連絡会議」で福井県、京都府、大阪府などに説明した。 敦賀~新大阪間のルート案。黄色の網掛けは明かり区間(高架)。赤が「京都駅(南北案)」、青が「京都駅(東西案)」、緑が「京都駅(桂川案)」(鉄道・運輸機構公式サイト掲載資料を元に地理院地図を加工) 敦賀駅から「小浜市(東小浜)附近駅」まで山沿いのトンネルを経由し、若狭湾国定公園を避けた。「小浜市(東小浜)附近駅」は小浜線東小浜駅と舞鶴若狭自動車道小浜インターチェンジの間に位置する。この駅から京都方面へ南下し、京都丹波高原国定公園をトンネルで縦断。検討区域の西端を通り、芦生の森と田歌地区を回避しているように見える。 京都市
中国残留孤児の半生を描いた山崎豊子さん(1924~2013年)の小説『大地の子』が漫画化され、文芸春秋から刊行が始まった。二つの祖国の間で波乱の戦後を生き抜く陸一心(ルーイーシン)の物語が、原作に忠実に生き生きと描かれている。 敗戦時、旧満州(現中国東北部)に取り残された松本勝男は、人買いにだまされて道端で売られているところを小学校教師の陸徳志(ルートウチ)に救われ、一心という中国名を与えられて育つ。 『不毛地帯』『二つの祖国』とともに山崎さんの「戦争3部作」として知られ、日中共同制作によるNHKドラマ(95年)で物語に触れた人も多いだろう。漫画化は、文芸春秋と漫画制作会社「サイドランチ」が企画し、漫画家のかんようこさんが作画、漫画原作者の上原さんじさんがシナリオを手掛けた。小説では説明されていない中国の政治や歴史背景の解説ページも設けられ、原作を読んだことがある人でも理解が深まる作りにな
名古屋男声合唱団演奏会のチラシと、合唱曲の基となった佐々木さんの歌集「棄民」(手前右)=阿智村の満蒙開拓平和記念館で 旧富草村(現阿南町)出身で、満蒙開拓団員の経験を持つ元教員佐々木剛輔さん(88)=愛知県豊橋市=の歌集を基にした合唱曲「棄民」が十月七日、阿智村中央公民館である名古屋男声合唱団の公演で披露される。同合唱団が昨年、名古屋市で初演し好評だったことを受け、阿智村の満蒙開拓平和記念館開館十周年記念として演じる。合唱団や同館は、当時の国策にほんろうされた人々の思いを音楽を通じ知ってほしいと、来場を呼びかけている。 (近藤隆尚) 佐々木さんは一九四二(昭和十七)年、長野県内全域を対象に募集があった信磨村開拓団員として、両親やきょうだいと旧満州(中国東北部)に渡った。大陸での生活、引き揚げの経験などを歌集「棄民」(二〇一三年出版)にまとめた。...
名古屋男声合唱団が、二十九日に名古屋・栄の県芸術劇場コンサートホールで開くオータムコンサートで、新作「棄民」を初演する。長野県出身で、満蒙(まんもう)開拓団の家族として旧満州(中国東北部)に渡った元教員佐々木剛輔さん(88)=豊橋市=の歌集を軸に、当時の国策の愚かさを歌う。 佐々木さんは一九四二(昭和十七)年、国から「希望の地」とされた満州に両親やきょうだいと渡ったが、四五年八月にソ連軍が侵攻。日本の関東軍は開拓民を置き去りにして敗走した。歌集「棄民」は二〇一三年、佐々木さんがその経験を詠んだ短歌四百二十三首を集めて自費出版した。 今回指揮を務める合唱団の高橋昭弘さん(80)=名古屋市瑞穂区=が歌集に感銘を受け、三十首を選んで新たな合唱曲の創作を提案。合唱団の八人で二十首に絞って歌詞とした。高橋さんは「満蒙開拓の全体像を捉え、特に難民としての悲惨な逃避行に力点を置いた」と話す。 「結末は棄
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