どうして日本のお城は黒と白とに分かれているのか?その土地の歴史的なシンボルとして、多くの人々から愛されている城が日本中にはたくさんあります。それぞれの城の美しい外観を眺めているだけで、うっとりしてしまうという人もいるかもしれませんね。 城になじみのない人は驚くかもしれませんが、日本のお城には黒い城と白い城があるのをご存じでしょうか。なんとなくお城をイメージしてみると、全部同じ色に思えてしまいそうですが、実はそうではないんです。 実はこの2種類の色の城は、当時の技術や流行を反映していて、黒い城、白い城、両方ともにそれぞれの理由があるのです。 黒は大阪城の漆から、白は防火の白漆喰から一般的に、黒い城は「豊臣系」、白い城は「徳川系」と言われます。 豊臣系は、秀吉の天下の下、新たな製材の技術の発展で平板が使用できるようになり、それが腐食しないように黒い漆(うるし)を塗りました。大阪城の天守も黒い漆