最近の株式市場の動きを見てみると、ワクチン効果への過度な期待が落ち着いたことや、秋以降の景気回復への懸念も重なり、世界中で株価上昇が落ち着いた状況です。特に日本の場合は、多くの投資家が日本銀行が株式ETFを購入して日本株を支えてくれると期待していたものの、最近は日本銀行の株式ETF買いも落ち着いてしまったことも株価の上値を抑えていると報道されることも増えてきました(要検証ではあります)。今回は、多くの投資家の期待に多大な影響をもたらしてきた、日本銀行の株式ETF買いによる株式市場への影響について考察していきます。 「日本銀行の株式ETF購入」と「流動性」 日本銀行は、物価上昇と経済安定のために「量的・質的金融緩和」を実行しています。その緩和先の一環として、日本銀行は上場投資信託、株式ETFを購入してきました。購入対象は、日本を代表する株価インデックス「日経225」「TOPIX」に連動する
![パッシブ運用の増加は、上場企業ガバナンスにどんな影響をもたらした?~日銀ETF買いと株式市場~|崔 真淑/エコノミスト『投資1年目のための経済・政治ニュースが面白いほどわかる本』(大和書房)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c6fad9064e661eb8fe85b52629913b89b44c178/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F57935918%2Frectangle_large_type_2_2528d59f0c99c7626551557f3cbc7218.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)