日本人の生産性の低さに対する問題意識が再び高まっているようにみえる。 「日本経済全体の生産性」はどう測るのか? 「生産性」は、多くの人の身近な感覚に通じるため、さまざまな観点から議論されるので注目されやすい。例えば、経営者や技術者の立場からすると、技術革新や生産プロセス改善などで、製品やサービスを効率的・短時間で供給することで、生産性を高めることができる。 また企業などで働くサラリーマンの立場では、硬直的な組織・人事体系、昔からの慣習、残業を強いられる時間管理の不徹底、目的が明確ではない会議等々を改善することで生産性が高まると感じる人は多いだろう。 働く環境は人それぞれとしても、万人に完璧な職場環境を整えることは難しい。生産性を阻害する問題をまったく感じないサラリーマンはかなりの少数派で、それゆえ実感され易い「生産性の低さ」は多くの人々にとって身近に感じられるのだろう。こうした生産性は、モ