3月6日から国別対抗戦、デビスカップが世界各地で開催された。16カ国からなるワールドグループに属する日本は1回戦でカナダと当たり、試合はアウェーのバンクーバーで行なわれた。3日間かけてシングルスとダブルス計5試合で争う団体戦は、3日目の第1試合を終えて2勝2敗となり、勝負は最終シングルスにもつれたが、添田豪がバセク・ポシュピシルに屈し、通算2勝3敗で日本の敗退が決まった。 錦織は敵を圧倒し、他の日本人選手は敵に圧倒された。 両国ともトップ10プレーヤーをエースに押し立てるチーム。日本の大黒柱が世界ランキング4位の錦織圭なら、カナダの主力は同6位のミロシュ・ラオニッチ(ランキングは開催時、以下同じ)だ。 最終日の直接対決では錦織が5セットでラオニッチを下したが、日本の2勝はどちらも錦織が挙げたもので、ほかの選手は勝ち星を稼ぐことができなかった。初日のシングルスでは、世界ランク85位の伊藤竜馬