天皇陛下の生前退位について、賛成、反対両陣営の“筆頭”である小林よしのり氏と八木秀次氏の2人が150分の激論を交わした。 * * * 小林:八木さんは生前退位に反対なんだよね。認めると皇位が不安定化するとか言ってるけど、まったく理解できん。 八木:これまで天皇の退位が認められなかったのは、まず政治利用の問題(*)があるからです。その弊害が大きいので、明治に皇室典範を整備する際、当事者の意思が介在しない形で制度設計を行った。誰かの意思で退位や即位ができると、皇位が安定しない。 【*過去、上皇や法皇が政治的影響力を行使したり、時の権力者が天皇を退位させたりする例があった。明治の皇室典範制定時の議論で、伊藤博文は代表例として南北朝の争乱を挙げた】 小林:昔は権力が天皇を利用することがあり得たけど、今の天皇は権力と結びついていない。権力者は選挙で決まるんだから、天皇の権威には左右されないでしょ。
![小林よしのり×八木秀次 天皇退位賛成派と反対派が激突](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c9385da27517b1a149d49efe488163339a9cc604/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.news-postseven.com%2Fuploads%2F2017%2F01%2FP13kobayashi.jpg)